デンジャラスK-STYLE Axis(2005)

田村潔司がメインを締める形でのU-STYLEが、

最後に打った興行は2005年11.23 有明コロシアムでの、

U-STYLE Axisでした。
U-STYLE Axis

それは回を重ねた通常のU-STYLEが、

観客動員面で苦戦して、

どうにも立ち行かなくなってしまった事で、

PRIDEハッスルを手掛けるDSEが“第三のブランド”として、

田村に助け舟を出す、いわゆるバーターの大会でした。

そこには前述したDSE系のファイターが集結。

話題性重視のこの大会のセミファイナルに登場したのが、

ハッスルで活躍中の“ハッスルK”…もとい、

“デンジャラスK”スタイルでの川田利明です。
川田参戦

同じ日本のトップレスラーである佐々木健介(参照:Uにて健介らしさ全開)とは打って変わり、

川田に用意された対戦相手は…、
川田入場

元リングスロシアのイリューヒン・ミーシャ!!
ミーシャ入場

まさかまさかの超異次元カード、川田利明vsイリューヒン・ミーシャを振り返りましょう。
川田利明vsイリューヒン・ミーシャ

試合開始と同時に、

川田は右足を前にするアマレス流スタンス。
川田、アマレス式のスタンスから、

こういった試合形式でバックボーンが垣間見えるのは、

小川直也らと対峙した時の三沢光晴を思い出します(参照:戦略ある団体~前編~~後編~)。

川田はためらわず先にタックルを仕掛けていきます。
先にタックルを仕掛けて、

巧く上のポジションを取りますが、
上になるが、

回転しながらすぐに、
転がりながら、

ミーシャが取り返します。
ミーシャが取り返す

下から腕を極めに行く川田、
腕を取りに行く川田、

ミーシャは再びポジションを入れ替えて、

ガッチリと膝十字固め。
ミーシャの膝十字が極まる、

川田は苦悶の表情で裏返ると、

空いた方の右足でミーシャを蹴り離しにかかり、
空いた方の足で蹴って脱出

抜けると互いに距離を取って、

一拍、間を置きます。
一旦距離が出来る

スタンドでの再開、

川田は速いローを一発。
再開は川田のローから、

すかさずミーシャも掌打で返すと、
ミーシャも掌打で返す、

激しい打ち合いになり、
激しい打ち合いに、

思わず川田はエルボーバット。
思わず出る川田のエルボー、

ミーシャがフラッシュダウン気味に倒れたところで、

すかさず割って入るレフェリー。
倒れたミーシャと割って入るレフェリー、

川田は「肘じゃなく前腕部」と抗議しますが、

有無を言わせずイエローカード。
「肘じゃない」と主張するもイエローカード

これによって川田は持ち点5から1ポイント減点です。

ミーシャは川田の右手首を極めると、

ヴォルク・ハンばりに投げまくってから、
ヴォルク・ハンばりのホイップから、

脇固めに入るフェイントを挟んで、
脇固めのフェイントへ、

腕十字固めへ。
そして腕十字固め

川田は必死にもがいてロープエスケープ。
川田必死のエスケープで、

これによって再び1ポイントの減点です。
早くもロストポイント2

それでも先に先に仕掛ける川田、

タックルに行きますが、

今度はミーシャが受け止めます。
2発目のタックルは受け止めたミーシャ、

すぐに川田は切り替えて、

膝蹴りを見舞っていくと、
川田は膝蹴り連打、

蹴り足を捕まえたミーシャは、

そのまま川田を担ぎ上げて、
ミーシャはタックルから持ち上げて、

前に落としてから膝固め、

これもガッチリ極まります。
前に落とすと膝固め、

何とかエスケープした川田は、

既に残りポイント2のみ。
何とかエスケープで残りポイント2

足にダメージが残るうちに、

ミーシャはタックルに入りますが、
ミーシャの片足タックルをがぶりから、

川田はがぶりから足を抜いて、

頭部への膝蹴り連打。
川田は頭部への膝蹴り連打、

矢継ぎ早にバックドロップ炸裂!!
さらにバックドロップ、

さらに間髪入れずがぶりから、

一瞬だけスピニングチョークを見せ、
川田のスピニングチョーク!!

最後は全身の力で絞り込むフロントネックロック!!
最後はそのままフロントネックロック

たまらずギブアップのミーシャ。

川田は堂々の勝ち名乗りです。
川田勝利

マウスピースを外してマイクを持つと、

川田
「正直言って怖かったです。ミーシャはやっぱり『Everything』のMISIAの方がいいです。…
(会場の微妙な空気を察して急に)あのぉ!! プロレスをいつも観に来てくれるお客さんも、このU-STYLEを凄い大事にして田村選手を大事にして観に来てるお客さんも、またこの大会が開けます様に、もう一度来て下さい。お願いします!!」
「ミーシャはエブリシングの方がいい」(滑)

ヤヤウケに言い訳もせず、

そのまま退場する川田。

コメントブースでは緊張感から解放され、

リラックスモードで語ります。

川田
「このリングに関しては本当初めてなんで、えーまだまだ開けたばかりなんで、えー今度はあのー、もっと奥を引っ張り出して来ようかなって…そう思ってます」

緊張から解放されてコメントブースでの川田

奥を引っ張り出す…田村戦まで念頭にはあったのでしょうかね?

DSEはこの年の大晦日『男祭り2005 頂-ITADAKI-』に大勝負を賭け、

川田にまでもオファーがあったという説もあります。

そして、もちろんこの大会を開催した貸しを盾にして、

田村には桜庭戦のオファーを出したそうですが、

逆に田村は交換条件を提示して…結局出場は消えました。

kamipro No.94 (エンターブレインムック)
 kamipro No.94 (エンターブレインムック) より

田村
「『U-STYLE Axis』をDSEがやってあげたって気持ちでいるんであれば、それはお門違いですよ。凄く感謝はしてるけど、“やってやった”って気持ちでいるんだったら、それは違うって言いたいね」


ちなみにこの日の観客動員数は3,962人…興行的には大失敗。

それでも媚びない田村が私は好きです。

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tag : 川田利明 イリューヒン・ミーシャ 田村潔司

comment

Secret

No title

いや~~、普通に考えたら田村ってひどいことしてますね。
私なら訴えてますよ(笑)


それはさておき、イリューヒン・ミーシャは第1回KOKのメイン(試合順が最後というだけですが)に登場し、入場曲がアイアンマンなだけではなくロードウォリアー・アニマルを帯同して入場し、山本宜久をグランドでの脇腹へのパンチ一発で肋骨を骨折させるハードパンチでKOしたブラッド・コーラーと闘いまして。
その時点では余裕綽々でアニマルだったりアイアンマンをテーマに入場してきたコーラーに声援と賛辞を送るリングスファンでしたが、
てっきりリングス勢が順当に勝ち進むと思われていたトーナメントにおいて、次々に無名選手(といってもノゲイラ、ダンヘン、レナート・ババルという後のビッグネームばかりですが)が勝ち進み、気持ちの持っていき様がなかった為、必要以上にミーシャに肩入れする試合となりまして・・・

試合はコーラーの猛烈な突進タックルを受けてひっくり返されたものの下からのアームバーでギブアップ勝利。
その瞬間ファンがフェンス近くに殺到し、「ミーシャ!ミーシャ!」の大合唱。

当然私もその中にいましたが、それはもう蜂の巣をつついたような大騒ぎでした。


何故かミーシャの思い出話になりましたが、川田とやると聞いて
「時代も変わったなあ」
と思ったものでした。

川田のエルボーですが、実はリングスでも
「前腕部で打撃を加えるエルボーパットはOK」
というルールを決めていたのですが、オランダ勢から
「そんな曲芸みたいなことが出来るか?」
と突っぱねられたそうです。
プロレス出身だったり、プロレスファンであれば
「鋭角に肘を当てたらシャレにならんだろ」
と思うところですが、プロレスを知らないオランダ勢からすれば
「曲芸」
とされるんですね。
結局肘パット着用時のみエルボーパットは許されたそうです(振り下ろすエルボーはダメだったような?)

川田のヤヤ受けに関しては正直お客さんも戸惑いますよね。
ハッスルと同じ客層ではないですし。


No title

この興行は印象的でしたね。川田さんがミーシャと闘うなんてと。
川田さんは過去の例でUの試合とスイングするんだろうね。
最後のマイクは当時雑誌で見たけど、キョトンとしましたが、お笑い好きの
川田さんらしさのマイクだったんだな。

この興行のメインは田村vsジョシュで田村さんがジョシュのキャプチュードバスターを押しつぶしてからの逆十字での勝利で。

UーSTYLEは好きでしたね。懐かしさと総合に見慣れた時に改めて見た新鮮さが交差して。


“川田、Uスタイル”と聞くと、どうしても例の高山戦を連想してしまいます…。
記事の試合ですが、「川田は付け焼き刃丸出しだな(苦笑)」と思う所が正直ありますよね?(汗)
ですが、川田のこういった試合はとても新鮮で楽しめました。
まだまだ見たかったなぁ…。

―――――

Uスタイルの試合はまだ生きてますよ。
佐藤光留のハードヒットがあります。

MMAを主戦場とする選手が多数出場しています。
技術という部分で、かなり進化したUを感じることが出来ると思います。
ただ、“プロレスリング”から若干ズレることは否めませんが…。
ですが、それも、“プロレスは総合格闘技(前時代的だと言われそうですが)”と考えたなら、全然有りなのかもしれませんね。

先日の興行も良い試合ばかりでした。
現キングオブパンクラシスト・砂辺vs元修斗世界王者・勝村の試合なんかは、Uのプロレスリング技術にプラス、MMAであったり、柔術の技術が随所で見られる、美しい攻防の連続でした。

レガさんは奥田啓介って覚えてますか?
IGFで定アキラとシュートマッチで戦った。
(ちなみに、あの橋爪先生の教え子だそうです。いつか、奥田は柴田、後藤とリングで交わる時が来るかもしれません。個人的にはそれを楽しみにしています)
その奥田の試合も凄かった!
とにかく、カッタイんですよ(笑)
ガンガン入れるが、技は受けない、みたいな。
対戦相手である神谷(大日本の若手。奥田とは同郷のようです)との力量の差が半端無かったですけどね。

一応、やれる選手はいます。あとは気概であったり、“思い”ですね。
Uルールは思想であったり、理想がそうさせたわけじゃないですか?
光留には光留が考えるUがあると思います。それを伝えていってほしいです。
こういった興行は絶対に残していくべきですよね?

>ナリさん

私なら訴えてますよ(笑)<そこが田村なんでしょうね。
本当に交渉術に長けてたというか、その部分が前田氏をはじめとする先輩達から嫌われた部分なんでしょうけど。

イリューヒン・ミーシャは…ブラッド・コーラーと闘いまして<懐かしい名前ですね。
リングス流のモンスター路線というか、キャラ立ちはかなりのものでした。

てっきりリングス勢が順当に勝ち進むと思われていたトーナメントにおいて、次々に無名選手(といってもノゲイラ、ダンヘン、レナート・ババルという後のビッグネームばかりですが)が勝ち進み<前田氏の先見の明というか、先物買いの目は凄かったですよね。
ただリングス勢の眠っていた本能も同時に開花して、(第2回でしたか)コピィロフなんかは凄まじい輝きを放っていました。

コーラーの猛烈な突進タックルを受けてひっくり返されたものの下からのアームバーでギブアップ勝利<絵に描いた様な逆転劇ですね。あの大会、神がかりな試合が数多くありました。
田村が決勝トーナメント進出を決めたときなんて、私は胸いっぱいになりました。

川田のエルボー<エルボーパット着用なら肘打ちOKでしたが、あのルールでは無理がありましたね。
オランダ勢はむしろわざとずらしてたくらいの感じでしたし。
ですから私はいまだにUFCが肘有りっていうのが信じられないです。

川田のヤヤ受け<ハッスルKのマイクとしても、ちょっと中途半端だったかも知れないです。

>スライディングDさん

初めまして。
コメントありがとうございます。

川田さんは過去の例でUの試合とスイングするんだろうね<相手にもよるんでしょうけどね。
タックルは上手いですし、打ち合いにも対応する。しかし全日での高山戦の様に、出方次第でサンドバックになってしまう危うさもありました。

田村さんがジョシュのキャプチュードバスターを押しつぶしてからの逆十字<ジョシュはそういったオリジナル技が好きでしたね。

UーSTYLEは好きでしたね。懐かしさと総合に見慣れた時に改めて見た新鮮さが交差して<MMAが巨大化し、既成プロレス団体が衰退していく中で不思議な空間ではありましたね。
そこに田村がいるかいないかだけでも全く空気感は違っていたと思います。

>宮戸ゲノムさん

“川田、Uスタイル”と聞くと、どうしても例の高山戦を連想してしまいます<Uの方に肩入れしてた者としてはあの印象が強いですよね。

「川田は付け焼き刃丸出しだな(苦笑)」と思う所が正直ありますよね?(汗)<ただ川田の場合はひたむきなんですよね。スカしたところがなくて。

佐藤光留のハードヒットがあります<私の思うUとはまた違う世界なんですけど、あのルールにおいて打たれる興行で報道に出るのが唯一あのリングなんですよね。
責任は重いと思います。

現キングオブパンクラシスト・砂辺vs元修斗世界王者・勝村の試合<そんなビッグネームが出てるのも光留の人徳なんでしょうね。

奥田啓介って覚えてますか?<もちろん覚えていますよ。定アキラのデビュー戦ですね。

ちなみに、あの橋爪先生の教え子だそうです<ああ、そういうつながりもあるんですね。面白いなぁ。

とにかく、カッタイんですよ(笑)<もう数年前だったら、そういう若い衆と中野龍耀との一戦が観たかったですね!!

やれる選手はいます。あとは気概であったり、“思い”ですね<そっちとのバランスでしょうね。
やれるだけじゃダメだし、気概だけで技術が伴わなくてもダメだし。

Uルールは思想であったり、理想がそうさせたわけじゃないですか?<そこなんですよね。
なぜあのルールなのか、それがわかってたらプロレスラーだろうがMMAファイターだろうが関係ないですね。

No title

こんな試合が行われていたんですね・・・知らなかった(TT)

日本の空手、一口で空手と言っても派閥やスタイルがそれぞれあるように、サンボも同様にいろいろある・・・らしいです。ミーシャのコマンドサンボの先生はセルネンコ(記憶が定かでないので名前まちがっているかもしれません)という人で、ヴォルク・ハンと同じらしいこともあり、使う技が似ていたそうですね(^^)

余談ですが、マスクド・スーパースターズが先日、現在川田が経営しているラーメン屋に行ってきたそうです。川田、すごく痩せていて、まったく元プロレスラーには見えないそうで・・・黙っていたらボクらの知っている川田と気づかないくらい素朴な感じになっていたそうです・・・

ちなみにラーメンはおいしかったそうですよ(^^)

>流星仮面二世さん

こんな試合が行われていたんですね<U-STYLE Axisという一夜限りの大会でした。

ミーシャのコマンドサンボの先生はセルネンコ(記憶が定かでないので名前まちがっているかもしれません)という人で、ヴォルク・ハンと同じらしい<ハンの様な滑らかさとは一味違うゴツゴツとしたコマンドサンボですよね。
メガバトルトーナメント決勝の田村戦は名勝負でした。

マスクド・スーパースターズが先日、現在川田が経営しているラーメン屋に行ってきたそう<私、最後に観たのは小橋引退試合の時でしたが、あの時すでに細かったですね。
もう練習はしていないでしょうし、性格的にラーメン業に全精力を注ぎ込むんでしょうね。
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
45歳のプロレス話


長州、これは俺のブログだ。

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