逆十字論争の最終結論

とある事件を機に小さな波紋を広げた、

『腕ひしぎ逆十字論争(仮)』(参照:UDEJUJI? GYAKUJUJI!)。

GK金沢克彦がご指摘した部分、

 金沢克彦オフィシャルブログ「プロレス留年生 ときめいたら不整脈!?」 より
JK「プロレス技」接客!?

「腕ひしぎ逆十字」であるが、これは猪木vsルスカ戦のときに

テレビ朝日・舟橋慶一アナウンサーが思わず口走ったフレーズであり、

どう考えても、どう見ても柔道技の「腕ひしぎ十字固め」である。

「腕ひしぎ逆十字」という技はこの世に存在しないのだ。


の検証をすべく、

当該試合であるアントニオ猪木vsウィリエム・ルスカを観た(参照:格闘競技の王者~前編~~後編~)訳ですが、
アントニオ猪木vsウィリエム・ルスカ

その試合実況の中に、スパさんが教えて下さった通り、

答えが聴えて来ました。 

『ワールドプロレスリング』番組史上、

最高視聴率の記録を残す(参照:視聴率という伝統への挑戦)この試合の放送席は、

実況はテレビ朝日アナウンサーの舟橋慶一さん

東京スポーツの櫻井康雄

プロレス評論家、鈴木庄一の三氏です。
70年代の放送席

早速、この試合での腕ひしぎ逆十字シーンだけをピックアップしてみましょう。



まず最初は中盤、

コブラツイストを大腰で返されてのグラウンドの攻防、

先に仕掛けたのはプロレスラー猪木の方です。

舟橋アナ「キーロックです。腕を取りました。腕固め。十字固めに入りました」

鈴木「十字固めですね」

櫻井「十字固めですね」

舟橋アナ「猪木の十字固め。まぁレスリングの方では、これはアームバーに入るんですけどね」

櫻井「そうですね」
ヘッドシザースで返して逆十字へ

まず三者同様に「十字固め」と称していますね。

で、ほんの少しではありますが、

舟橋アナがイの一番に言ってます。

さらにご丁寧に「アームバー」の補足付きで。

正しい呼称であるはずの「腕ひしぎ十字固め」ではありませんが、

ここでは誰も“逆十字”とは言っていませんね。



二度目の場面は終盤です。

道着を脱ぎ捨てたルスカに、

猪木が飛行機投げに行こうとしたところを、

体勢を入れ替えたルスカの仕掛け。

舟橋アナ「これは強烈だ! これは強烈だ! 腕絡み! 腕絡み!」

櫻井「逆十字ですね」

舟橋アナ「逆十字に取りました!! 逆十字!! ルスカ逆十字!! 今度は関節技」

櫻井「完全に入ってますよ!!」

鈴木「苦しいですね」
腕十字じゃなく逆十字

舟橋アナ「ブリッジで堪えた!! ブリッジで堪えた猪木!!」

櫻井「これ下手すると折れますよ」

舟橋アナ「十字固め! ルスカの十字固め!! これは強烈です!! ブリッジで堪えるアントニオ猪木!! 我慢すれば骨折か!? さぁ徐々に寄っていく…ロープだロープだ! ロープ! ロープです! アントニオ猪木がロープ!! ロープに救われましたアントニオ猪木!! 逆十字ががっちり極まりました」
ルスカの腕十字にブリッジから、

ここですね。

舟橋アナ、最初は「腕絡み」と。

これ柔道では肘関節取る技のほとんどが、

“腕絡み”でいいんですよね。

そこを解説者として補足すべく、

櫻井さんの一言、「逆十字ですね」と。

そこに同調する形で舟橋アナは「逆十字」連呼。

ここら辺りはスパさんのコメント通りです。

確かに“逆”を付け足す事で、

関節技としての強烈さを感じますし、

それに加えて櫻井さんの「下手すると折れます」発言と、

舟橋アナ追従しての「我慢すれば骨折」。

猪木の大ピンチを煽っていますね。

ここらあたり阿吽の呼吸というか、

互いに他流試合の緊張感をお茶の間に届けんと、

クイックタッチでつないでいってますよね。



この試合で観られる腕十字の場面は以上の二つのみ。

もう犯人捜しなんてどうでもいい。

この猪木vsルスカから生まれた造語である、

『逆十字』は、

『腕ひしぎ逆十字固め』と肉付けされ、

れっきとしたプロレス技に成り上がった訳です。

今後もこの技については、

当ブログでの呼称は今まで通りです。
逆十字で寺西を降す

『腕ひしぎ十字固め』、『腕十字』と訂正される方は、

これを機にどうぞ改称して下さい。

いずれにしても、

当ブログへの変わらぬご愛顧をお願い致します。
リズムタッチ

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tag : アントニオ猪木 ウィリエム・ルスカ 格闘技世界一決定戦 櫻井康雄 鈴木庄一 舟橋慶一

comment

Secret

こんにちは。

この技は腕ひしぎ逆十字固めで良いと思います。

田村ヘンゾの煽りVでヘンゾが初戦の坂田を仕留めた技は腕ひしぎ逆十字固めと公式記録として表示されていましたので。
誰が何と言おうと腕ひしぎ逆十字固めで問題ないかと思います。

>aliveさん

こんにちわ。

田村ヘンゾの煽りVでヘンゾが初戦の坂田を仕留めた技は腕ひしぎ逆十字固めと公式記録として表示されていました<第一回のKOKですね。
あの頃のU系、その後のPRIDEでも逆十字表記でしたよね、確か。

誰が何と言おうと腕ひしぎ逆十字固めで問題ないかと思います<ありがとうございます。心強い一言を頂きました!

一言だけ

嫌な役をよく引き受けてくれた。レガ、お前男だ!!ありがとう!!!


…と言いたくなる、いい仕事でした。

どう考えても、どう見てもGKには金を出したくないが、桜井さんとレガさんには金を出したい。
そういうことです‼‼

ちなみに・・・

ちなみに猪木・ルスカの第二戦では舟橋アナ、ルスカのゴング前の奇襲攻撃を受けてしょっぱなから逆十字連呼ですね~(^^)

まあそれはさておき。1976年の3月号の別冊ゴング

「猪木vsルスカの格闘技世界一戦完全詳報号」

では

“逆十字固め”

と表記されていましたよ(^^)

うふ♪

No title

なんといいますか・・・
格闘技かぶれたファンが、自分のプロレスにのめりこんだ過去を消すようかのようにいろいろ言う的な・・・
「こんな技、相手の協力がないとかからない」とか言い出しそうな・・・
そんな人がいいそうな言葉を何故GKが言う?
という感じでした。

当然プロレスに長く関わり、我々以上にプロレスを愛してきた人だとは思うのですが。

で、今回初めて元ネタの記事(ブログ)を読んでみました。
そういえば「腕ひしぎ十字固め」と書いていた気が。
で、確かかどうかは私の記憶の中の話なのですが、ゴングの中に
「今号より『腕ひしぎ逆十字固め』は『腕ひしぎ十字固め』と統一させていただきます」
というような但し書きがあったような気がします。
理由は書いてなかったような?

記事の内容はほとんどギャグタッチというか軽く書いてる感じでしたね。
オチの持って行き方に親近感を感じました 笑

逆十字=プロレスの文化ですから今更変えられてもな、というのがあります。…ポピュラーな技なのに媒体によって呼び方が違うのもどうかと思いますし。

ところで、うつ伏せの相手にうつ伏せのまま腕ひしぎ逆十字をかけることもあるように思います。(具体的な試合はパッと出てきませんが…)あの技の呼び名は…裏十字でよろしかったでしょうかね。

やっぱプロレス技は盛り上がりますね

これは柔道でも昔から有る技なので、十字固め、腕ひしぎ十字固め、十字逆、など元々色んな呼び方が有るようですね。


元々いろんな呼び名が有るんだからなんでも良いだろう! って思うのですが…


なぜ腕ひしぎ逆十字だけが否定されるのかと? 思い立って、否定派の意見も調べてみたのですが、ま~一番納得させられたのは…


"ひしぎ"っのは、「圧迫して砕く」って意味で間接技につけられる名称で…


また、間接技をさして"逆技"と呼ぶ…


って理論からすると、腕ひしぎ逆十字だと"ひしぎ"と"逆"が、"同語反復"になってしまう。


馬に乗馬する、って言ってるようなもんだ! プロレスファンは日本語分からねえのか? 馬鹿って事らしいですね。


ま~反対派の人達の意見も分からないでは無いですが…


プロレスファンはな~


みんなファンクス道場の洗礼を受けてるから、そのくらいのオーバーアクションが丁度良いんだよ! ば~か(-.-")凸


って…みんなって事もないか? 基本新日派だし…

ファンクス道場は不適切だったでしょうか…(-。-)y-゜゜゜


技のついで申し訳無いのですが…


自分、プロレススーパースター列伝の影響でガキの頃は、アックスボンバーって腕を直角に立てて顔面を撃ち抜くものだと思ってたんですが…


よくよく見ると、直角には立ててませんよね?


レスラーがアックスボンバーって叫ぶ以外に…


ラリアートとの違いは有るのでしょうか?


週プロの大森の写真なんか見ると、首に…ラリアートに見えるのですが…

やっぱり、顔面を撃ち抜くとか、当て方が違うとか有るんですかね?


また、余計な事を…(-"-;)

>スパさん

えっと…スパさん、ありがとうございました。そして色々と、あたたかく記事を見て頂いて、色々とご迷惑をお掛けしてすみませんでした。今、正直何を言っていいかわかりませんが、今日閲覧されてる実感がないんですが…最後に5年間、お題と映像を与えて頂いて、ありがとうございました。そして、これからも宜しくお願いします!!(涙目)

…と言いたくなる、コメントでした。

いや、お陰でまたブログ名に愛着が湧いた次第です(笑)。

>流星仮面二世さん

第二戦では舟橋アナ、ルスカのゴング前の奇襲攻撃を受けてしょっぱなから逆十字連呼<同年末の試合ですね。正確には韓国での試合に続く3戦目でしょうか。
あの逆十字の入り方凄まじいですよね。

1976年の3月号の別冊ゴング「猪木vsルスカの格闘技世界一戦完全詳報号」<これまた貴重な逸品をお持ちですね!!
流星さん宅はお宝の宝庫ですね。
いずれまた何か鑑定してもらって下さい。

えへ♪

>ナリさん

格闘技かぶれたファンが、自分のプロレスにのめりこんだ過去を消すようかのようにいろいろ言う的<恐らくですが、菊池さんや竹内さんならそういった細かい部分は全く気になさらない様な気もします。

そういえば「腕ひしぎ十字固め」と書いていた気が…私の記憶の中の話なのですが、ゴングの中に「今号より『腕ひしぎ逆十字固め』は『腕ひしぎ十字固め』と統一させていただきます」というような但し書きがあったような気が<何かがあったんでしょうかね?
20年も前といったら、まだUインターもありましたし…あっ、パンクラス旗揚げとUFCが始まった事に何か起因してるのかも?

オチの持って行き方に親近感を感じました<案外ナリさんこういったオチがお好きなんですね?

>非力なビッグボディさん

逆十字=プロレスの文化ですから今更変えられてもな、というのがあります<もう定着しきっちゃってますからね。

うつ伏せの相手にうつ伏せのまま腕ひしぎ逆十字をかけることもあるように…裏十字でよろしかったでしょうかね<うつ伏せ同士だと、やっぱり逆十字じゃないでしょうかね?
相手がうつ伏せで掛け手が仰向けが裏十字だった様な気がします。
まさに馬場さんとラジャ・ライオンのフィニッシュですね。
あの試合について、帰りに立ち読みしたブブカで、『異種格闘技戦へのアンチテーゼ』って書いていました(笑)。

>アステさん

これは柔道でも昔から有る技なので、十字固め、腕ひしぎ十字固め、十字逆、など元々色んな呼び方が有るよう<案外、柔道の技名も曖昧な部分あるんですよね。特に関節なんかは。

"ひしぎ"っのは、「圧迫して砕く」って意味で間接技につけられる名称で…間接技をさして"逆技"と呼ぶ…って理論からすると、腕ひしぎ逆十字だと"ひしぎ"と"逆"が、"同語反復"になってしまう<詳しく書いて下さり、ありがとうございます。

馬に乗馬する、って言ってるようなもんだ! プロレスファンは日本語分からねえのか? 馬鹿って事らしい<いわゆる、『頭痛が痛い』と同じ事ですね。
ただ記事にも書きましたが、やはり放送上の“強調”的な部分もあると思いますよ。
被せる事でより印象的に…みたいな。
スインギング・ネックブリーカー…は違うか。

みんなファンクス道場の洗礼を受けてるから、そのくらいのオーバーアクションが丁度良いんだよ!<簡潔に言えばそういう事です。

アックスボンバーって腕を直角に立てて顔面を撃ち抜くものだと思ってたんですが…ラリアートとの違いは有るのでしょうか?<これはですね。

いつか技トーークでやりたいんですけど、私も同じ様な疑問を長年持っていました。
ただし一昨年のサミットで、盟友たかさんからご教授頂いて謎が解けたんですよ。
その理論から行くと、オカダのレインメーカーもアックスボンバーなんですよね。
これいつか書きます。
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
45歳のプロレス話


長州、これは俺のブログだ。

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