格闘競技の王者~前編~(1976)

先日の逆十字論争(?)がきっかけで原点を振り返りました。

ブログ開設当時に書いたあの記事(参照:そっちの土俵、こっちの土俵)から、

もう早6年弱が経過したんですね。

あれからプロレスと総合の関係は変わりましたが…。
チーズを食え!

納豆が一番!!

あの記事を書いた当時は偉そうに、

「試合内容はここで改めて書くよりも…」的な事を書いていますが、

やっぱり振り返らんといかんでしょうね。

1976年2.6 日本武道館

格闘技世界一決定戦

アントニオ猪木vsウィリエム・ルスカ

アントニオ猪木vsウィリエム・ルスカ

ミュンヘン五輪柔道93キロ超級、無差別級の2階級で金メダルを獲得した、

“オランダの赤鬼”ウィリエム・ルスカと、
コーナーで足捌きの確認をするルスカ

NWF世界ヘビー級王者、

“燃える闘魂”アントニオ猪木の、
シン戦の傷跡が痛々しい猪木

まさにプロレス対柔道の、

世界王者同士による他流試合。

一週間前の死闘(参照:血で血を洗う信頼感・੫~狂虎の危機センサー~)の傷も癒えぬまま、

試合開始のゴングは鳴り響きました。
大きく構えるルスカ

まずルスカは素早く組み付くと、

猪木の両腕をカンヌキに極めてコーナーに詰めていきます。
カンヌキでコーナーに詰める、

しかし一旦ブレイク。

続けて胴タックルから再びロープ際へ、
胴タックルでコーナーに詰めるが、

これもレフェリーが割って入ると、

一瞬ルスカの表情に戸惑いの色が見えます。
ブレイクがかかる

二度も簡単に懐に入られた猪木は、

ここで初めて臨戦態勢。

腰を落として構えます。
猪木は低く構え、

それでもルスカの格闘技術は“世界基準”。

左手で猪木の右手首を掴んだ瞬間…、
組み付いた、

充分に腰を引いてる猪木を、
瞬間に、

一気に引き込んで腰に乗せて、
高速払い腰で、

高速の払い腰で頭から落としていきます。
猪木を頭から落とす

これです、これ!!

以前、流星仮面二世さんがコメントして下さった

“あの大腰”です。

あまりに速くて、

私も記憶の中では大腰になっていましたが、

ルスカの右手の位置を見ると払い腰ですね。

そして誰ですか?

この試合を「綿密なリハーサルを経て…」みたいに言ってる人は。

まぁ言いたきゃ言ってりゃいいんですけど、

この一発の投げに闘いの本質を見なきゃ、

何が格闘のファンだ? と言いたいですね。

いや、どうでもいいですけど。

一転して猪木はルスカと距離を置きに行きます。

何度も頭を押さえて、

ルスカの前進を制します。
警戒して距離を測る猪木、

それでも前へ前へ出てくるルスカに、

猪木は得意のネックロック…ロビンソン戦で何度も見せた技(参照:至高のプロレスリング~episode・Ⅲ~)です。
得意のネックロックから、

そのままフライングメイヤーに行きますが、
投げに行くが、

ルスカがそのまま投げ返して腕絡み。
ルスカは腕絡みに行くがブレイク

ニアロープでブレイクすると、

猪木は組み際にエルボーを打ちますが、
猪木のエルボー

ルスカは難なく左脇に巻き込んで、

中腰の猪木を大外刈りで叩き付けます。
ルスカのこの刈り足!!

この吸い付く様な刈り足!!

本当に強い人の大外刈りは、

刈られた足が瞬間接着剤でも塗られた様に離れませんからね。

ルスカは袈裟固めから猪木に左肘を極めに行きますが、

自らの頭を支点とした珍しい形ですね。
袈裟固めからこの極め方は珍しい

対する猪木は両足を手の様に使って、

下からルスカをコントロール。
猪木の足の使い方!!

そのままハーフガードになりますが、
ハーフガードの猪木、

ルスカは肩固めに移行して、

猪木はブリッジでのディフェンス。
肩固めに猪木はブリッジから、

そのまま後転して脱出を図りますが、
後転で脱出するが、

もう一度ルスカは体勢を戻していきます。
もう一度ルスカは固めていく、

再度、猪木はブリッジを使い、

ルスカの身体を転がして脱出成功。
さらにブリッジで返していく猪木

この攻防も面白いですよね。

立つと、猪木はもう一度エルボーへ。
猪木のエルボーに、

これを顔面に食ったルスカは、

レフェリーに猛抗議。
ルスカは猛抗議

一瞬頭に血が上ったルスカが前に出るのを、

見逃さずに“猪木流ローシングル”(参照:猪木流ローシングルとは何か?)。
出た! 猪木流ローシングル

そのままバックを取りますが、

何とルスカがロープエスケープ。
上になるがルスカがロープエスケープ

猪木は続けてルスカの襟を掴むと、
襟を取って、

お株を奪う様な支え釣り込み足で一本!!
猪木の支え釣り込み足炸裂

グラウンドからもつれて場外へ。
もつれて場外転落

猪木はすぐにリングへ戻ります。
すぐにリングへ戻る猪木

ゆっくりリングサイドを歩いてからルスカは、

リングインすると同時にダッシュで猪木に組み付き、
リングに戻ると速攻で組み付いて、

払い腰から上になりますが、
払い腰から、

逆に猪木が下からの締め。
下から締めに行く猪木、

ルスカは体を入れ替えると、

三角締めに入りながら、
ルスカは三角締めから、

さらに腕絡み。
腕絡み

ここは猪木が何とかロープに足を掛けていきます。
猪木の足がロープへ

ブレイクがかかると、

遂にルスカの苛立ちはピークを迎えます。

自分の攻勢でのロープエスケープに対して抗議します。
ルスカは抗議

しかしこれはお門違い。

プロとアマチュアの違いが徐々に見えてきました。

ここから後編へ続きます。

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tag : アントニオ猪木 ウィリエム・ルスカ 格闘技世界一決定戦

comment

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No title

自分もこの試合、再確認しようと思ったけど、時間とれないんでレガさんに託します。

ネットで確認できるダイジェスト版では、舟橋アナより先に「逆十字」という単語を桜井さんが使ってるんですが、実況すべてを通すとどうなんでしょうね?

どうもです(^^)

そうこの投げ!!ルスカの開始早々のこの投げ・・・何度見てもいいですね~。ボクもこの試合のDVD、今、引っ張り出して見ました(^∇^)

そうですね、大腰に見えますが、ルスカの足が動いてるので払い腰狙いだったのかもしれませんね。ちょうど大腰と払い腰の中間のような感じなんですかね~。

それにしても、本当に素晴らしい投げですよね。手を取りつつ、しかしそこまでは引っ張らず、重心移動していって腰であれだけ相手を回しちゃうなんて・・・

猪木さん、受け身はうまいのでダメージ的にはそこまでではなかったとは思います。ただ、あの瞬間はなんで投げられたのかわからなかったんじゃないかな~?多分、アレ!?って感じだったでしょうね。

何度も同じこと言っちゃいますが・・・中学生のとき、猪木の血戦十番勝負というビデオ買って、初めてこの投げを見た瞬間、格闘技における人生観、変わりました。ここだけ何度も巻き戻して再生して、練習でも何回もやって、どうすればあんな風にできるか・・・いつも考えていました。ボクにしてみれば初恋と一緒です(^^)

>スパさん

時間とれないんでレガさんに託します<お任せ下さい。
後編後に検証記事…今回の逆十字騒動に対する検証で締め括りたいと思います。

ネットで確認できるダイジェスト版では、舟橋アナより先に「逆十字」という単語を桜井さんが使ってる<序盤は「十字固め」って言ってますね。
もう一度、じっくり聞き返してからUpしますね。

>流星仮面二世さん

こんばんわ。

ルスカの開始早々のこの投げ・・・何度見てもいいですね~<改めて見返すと…やっぱり払い腰ですよね? しかし速い。

手を取りつつ、しかしそこまでは引っ張らず、重心移動していって腰であれだけ相手を回しちゃう<直後の猪木、無意識にルスカの頭に手が行っちゃってますもんね。
やはり一発で感じるものがあったんでしょうね。

中学生のとき、猪木の血戦十番勝負というビデオ買って、初めてこの投げを見た瞬間、格闘技における人生観、変わりました<衝撃ですね。何かハイロウズの『14歳』の歌詞を思い出しますね。

ここだけ何度も巻き戻して再生して、練習でも何回もやって、どうすればあんな風にできるか・・・いつも考えていました<私が中学の時に巻き戻して再生してたのっていったら、毎度お騒がせしますのミポリンのパンツ脱げるシーンでしたからね…えらい差があります(汗)。

ボクにしてみれば初恋と一緒です<格闘技の初恋の相手ですね。

私もこの試合の猪木の動き観て、袈裟固めのディフェンスでブリッジから後転するやつ。アレが得意だったんですよ。
そんでそのまま脇固めに取れたんですけど、当時は首も強かったし、体柔らかかったんだなぁと思います。
今は前屈して足首までも届きませんが(号泣)。
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