人参ジュースとは何か?

スパさんから頂戴したお宝の数々(参照:来た!)。

そこにはDVDだけではなく、

貴重な一冊の小冊子もありました。

それは『ゴング』の昭和43年6月号復刻版、
ゴング復刻版!!

10年後の昭和53年8月号の別冊付録です。

そこには昭和ならではのファンタジー漂う記事の数々が…、

一際、目に付いたのは特集記事、

“若き獅子王 アントニオ猪木の素顔”でした。
若き獅子王・猪木特集

若さ溢れる数々のエピソードの締め括りに、

若獅子のプライベート風景が記されています。

そこには猪木の一週間の食事メニューも、

詳細に記録されていまして、

猪木ファンにとっては見逃せない一つのキーワードが…。

 ゴング昭和43年6月号 より

 オレのスタミナ食

ドンブリ16杯 アントニオ猪木

シリーズ中は連日試合に追われるので変動はあるが、金曜日は定期戦の日なので、なかなか豪華だ。このメニューで毎日オーダーしているのは、ニンジンの生ジュース。これは渡米中外人選手に教えられたもので、ニンジンをミキサーにかけたジュースだ。最初は青臭くて飲めなかったが、いまではスタミナ作りには欠かせないエネルギー源になっている。体の弱い人には是非すすめたい。


スムージーなんて言葉がまだ存在しない時代に、

猪木は生のニンジンをジューサーした、

フレッシュジュースを好んで飲んでいた訳です。

この表を読めば、その愛飲度が一目瞭然。

俺のスタミナ食

日 /朝/ニンジンの生ジュース(大ジョッキ一杯)、ハムエッグ(ハム六枚、卵四個)、野菜サラダ(大皿二枚)、トースト二枚(バター半ポンド)、トマトジュース(三杯)

  /昼/麺類(主としてウドン、夏もり、冬肉ウドン平均六、七杯)

  /夜/朝鮮料理 焼肉(ロース、カルビ、ミノ各三皿)、ライス(丼一杯)、わかめスープ、キムチ、ユッケ(三人前)

月 /朝/ニンジンの生ジュース、ベーコンエッグ、野菜サラダ、オートミール、チーズ(半ポンド)、トマトジュース(一杯)

  /昼/エビフライ(三皿)、野菜サラダ、カキフライ、ライス、トマトジュース

  /夜/日本料理 サシミ、焼魚、酢のものなど(平均四人前)

火 /朝/ニンジンの生ジュース、納豆(生ネギ大盛)、焼ノリ、新香(季節もの)、ライス(丼二杯)、生卵(四個)、みそ汁

  /昼/フライ盛り合わせ(二皿)、野菜サラダ、ベーコンエッグ、ライス、牛乳三杯

  /夜/ステーキ(800グラム)、野菜サラダ、トースト四枚、チーズ(半ポンド)、トマトジュース(三杯)

水 /朝/ニンジンの生ジュース、野菜サラダ(セロリー、アスパラ)、オートミール(少量)、チーズ(半ポンド)、トマトジュース(二杯)

  /昼/サーモンステーキ(三皿)、野菜サラダ、ライス、目玉焼(四個)、トマトジュース

  /夜/朝鮮料理

木 /朝/ニンジンの生ジュース、ステーキ(1キロ)、野菜サラダ、トースト二枚(バター・ジャム)、ゆで卵(四個)、トマトジュース(二杯)

  /昼/ニンジンの生ジュース(ハチ蜜入り)、ハンバーグ(三皿)、野菜サラダ、ライス、トマトジュース

  /夜/日本料理

金 /朝/ニンジンの生ジュース(ハチ蜜入り)、ステーキ(800グラム。ニンニク入り)、野菜サラダ、トースト二枚(バター・ジャム)、チーズ(四分の一ポンド)、トマトジュース(二杯)

  /昼/カキフライ(二皿)、サーモンステーキ(二皿)、野菜サラダ(セロリー、レタス主体)、トースト二枚(バター)、ニンジンの生ジュース、トマトジュース

  /夜/朝鮮料理

土 /朝/ニンジンの生ジュース(ハチ蜜入り)、野菜サラダ、チーズ(半ポンド)、トースト四枚(ジャム)、トマトジュース(二杯)

  /昼/とんかつ特大二枚、野菜サラダ(大皿二枚)、とん汁(二杯)、ライス(少量)

  /夜/スシまたは天ぷら《平均五人前、好物赤貝、イカ、トロ(スジ)アナゴ、イカ、カキ揚げ(天ぷら)》


一週間にニンジンの生ジュース9杯!!

TVマッチの日である金曜日は朝、昼の連荘!!

なぜここまで愛飲する必要があるのか?

それはこのニンジンジュースこそが、

若き猪木のスタミナ源そのものだったからなのです。

原点はアメリカ武者修行中の21歳当時に遡ります。

アントニオ猪木自伝 (新潮文庫)
 アントニオ猪木自伝 より

試合のない日曜日に、モンゴリアン・ストンパーが自宅に招待してくれたことがある。
彼の家には見たことのないほど巨大な冷蔵庫があった。それを開けたら、物凄い量の人参がぎっしり入っていた。普通の人参である。
ストンパーはその人参を取り出してはジューサーにかけ、人参ジュースを作る。それを特大のジョッキで御馳走してくれるのだ。
その気持ちが嬉しくて、私はジョッキで六杯飲んだ。
そうしたら―翌日から異変が起きたのである。ムスコが元気になってしまい、三日三晩立ちっぱなしになってしまったのだ。これには困った。試合の時も一向に衰えないのである。試合中にそうなってしまうとどうなるかを想像していただきたい。いやあ、あれには本当に苦労した。


これじゃ罰ゲームじゃないですか!?(笑)

一気に6杯飲んでしまった若き日のアントンは、

三日三晩、ダーッ!となってしまった“俺のムスコ”に苦心しながらも、

人参ジュースの恐るべき効能を知り、

後に飲む量を上手に調整する事で、

絶好のスタミナ源へと変えていったのです。

他にも当時のまだ持病のないアントンは、

食べる方も決して妥協しません。

 ゴング昭和43年6月号 より

朝鮮料理も好物。ニンニクをたっぷりつけるのが特徴。とくにユッケ(生肉のサシミ)ニンニクをつけると元気百倍する。食道楽のほうで、食べだしたら長時間費やす。かつて六時間口を動かしていたこともある。もっともこのときは焼肉三十人前にドンブリメシを十六杯平らげたんだから、若かった。新弟子時代のことである。


やっぱり力道山の時代から、

プロレスラーの食事は肉。

中でもコリアン・バーベキューはその代表格ですね。

6時間食いっぱなしで焼肉30人前とドンブリメシ16杯!!

これのルーツはさらに中学生時代の、

大家族だった猪木家にまで遡ります。

 アントニオ猪木自伝 より

猪木
合体した猪木家は大家族で、食べ盛りの男が多く、毎日の食事は大量に作らなければならなかった。パンでも何十斤も用意し、でっかい鍋でスープを作る。
私は口答えもしたことのない従順な弟だったけれど、さすがに兄貴たちに腹を立てるときもある。そんなときは、私にしか出来ない嫌がらせをするのである。
馬鹿ばかしい話だが、兄貴たちより早く食卓につき、兄貴たちの分が残らないようにひたすら大食いするのだ。
砲丸を投げるようになって、また一段と身体が大きくなり、中学二年のときは百八十三センチあったのだから、丼飯が何杯でも入ってしまう。
食い物がないと騒ぐ兄貴たちを見ながら、私は密かに「ざまあみろ」と笑うのであった。


明るいのか、陰湿なのか良くわからないですが、

とにかく寛至少年の底なしの食欲は、

兄たちにとって脅威だった事でしょうね。

猪木の実姉、東野京さんが証言しています。

Gスピリッツ SPECIAL EDITION Vol.1 アントニオ猪木 (タツミムック)
 Gスピリッツ SPECIAL EDITION Vol.1 アントニオ猪木 より

京さん
「何しろ、おやつに豆腐一丁、お醤油をかけて食べてたから(笑)。(略)その頃、火を燃してお釜でお祖父さんがご飯を炊くんだけども、美味しいご飯でねえ。お焦げができて。朝はお祖父さんがお醤油をつけて、それを握ってくれるの。凄くそれが美味しかったです。その頃だと、お昼はもう給食だったかしら。寛至が言ってたんだけど、『身体が要求してるだろ。これ食べろ』と、先生がいつもコッペパンをくれたって(笑)。相当大きかったんでしょうね、普通の日本人に比べたら」


祖父の相良寿郎さん(参照:寛至の部屋~前編~)をはじめ、

周囲の様々な人々によって、

アントニオ猪木の肉体の礎は築かれていったんですね。

それにしても、おやつが冷奴の中学生!!

これが後の豆腐パンのルーツなのかなぁ…?
豆腐パン

いずれにしても、

全てつながっているんですね。



改めまして、スパさんありがとうございました。

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tag : アントニオ猪木 スパさん

comment

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No title

こちらこそありがとうございます。

このゴングの記事読んで、自分も「アントニオ猪木自伝」を思い出し、「ホントにニンジンジュース飲んでる‼」と嬉しくなりました(笑)。

が、納豆よりチーズの頻度の方が高いのは、どうしたものかと(笑)。


ちなみに、婚活市場にはモトコしかいません(怒)。世間にはミツコが足りないと言いたい。

No title

若き日の高田延彦は猪木が
「わかめをたくさん食べて体を大きくした」
と聞いて、洗面器いっぱいにわかめを戻して食べていた・・・と聞きましたが、もしかしたらそれが人参ジュースになったかも知れない訳ですね(笑)


私もそういう用事のある時は、人参ジュースを飲もうと思います!

勉強になる

三日三晩、ダーッ!となってしまった“俺のムスコ”!
素晴らしい!(笑)
男の浪漫ですね。
元気ですかッ!

とうふパン懐かしい。
イラストがまたいい(笑)

>スパさん

改めまして、本当に数々の貴重な映像をありがとうございます。

自分も「アントニオ猪木自伝」を思い出し、「ホントにニンジンジュース飲んでる‼」と<量を調整して、連日飲んでいたんですね。
まだ当時はマテ茶は飲んでいませんね。ハイネックスVももちろんありません。

納豆よりチーズの頻度の方が高いのは、どうしたものかと(笑)<本当だ!!(笑) ルスカ戦の論争が無になりかねないデータですね。

婚活市場にはモトコしかいません(怒)。世間にはミツコが足りない<…やはりそうですか。現在の日本には確実にミツコが足りないんでしょうね。
家計的にはモトコも悪くないんでしょうけど…。

>ナリさん

若き日の高田延彦は猪木が「わかめをたくさん食べて体を大きくした」
と聞いて、洗面器いっぱいにわかめを戻して食べていた<それは初耳です。少年時代の“ひじきと納豆”はよく聞くエピソードですけど。
そうなると高田の思いをも消してしまいかねないデータですね。

私もそういう用事のある時は、人参ジュースを飲もうと思います<検証結果、ぜひお知らせ下さい(笑)。

>宮戸ゲノムさん

素晴らしい!(笑)男の浪漫ですね。元気ですかッ!<アントン単語って結構使えますね(笑)。

とうふパン懐かしい<グレートアントニオでしたっけ?
のちにコンビにでも猪木プロデュースパン発売しましたが、確か豆腐パンはなかったですね。

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>○○さん

そりゃあもう…ね、

○○さんにお会いする日は3杯飲みますよ(鼻息)。
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