折れなかったプライド~前編~(2001)

先日の記事(参照:最も泣いたカマンベイベ)の中で、

Fさんから頂いたコメントのご質問に、

いろいろな試合を思い浮かべていると、

スパさんのコメントからのありがたい助け舟が。

これはもう、ブッチギリでミルコ戦ですね‼


はい、あの試合…当時、ネット上にいた高田延彦ファンは、
PRIDE初参戦のミルコ・クロコップ

全てのプロレス、格闘技ファン相手に闘いましたよね(笑)。
アイアムプロレスラー高田延彦

じゃ振り返ってみましょうか!!

2001年11.3 東京ドーム
「プライドの歴史とか高田の歴史とか…どうでもいいよ」

PRIDE.17
怒れ高田!!

高田延彦vsミルコ・クロコップ

高田延彦vsミルコ・クロコップ

そもそもこの試合は同年8.19に開戦した猪木軍vsK-1の初戦の、

藤田和之vsミルコ・クロコップで大将格の藤田がいきなりTKO負けを食い、
ミルコvs藤田初戦

そのリベンジに名乗り出てこない“猪木側の人間”に、

苛立ちを覚えた高田が自ら打倒ミルコ・クロコップに打って出た訳です。

高田
「このままじゃプロレスラーは腰抜けばかりかという形で終わってしまいますから」

「タマを抜かれてるね、みんな」

「もし“待ってくれ”という選手がいれば譲りますので小川選手なり、中西選手でもいいし、健介でもいいしね」


高田はミルコ戦決定の記者会見でも、

猪木軍と呼ばれる選手に奮起を促しましたが、

もちろん名乗り出る者はいません。

かくして高田は近年ない位の、

ベストコンディションで
(参照:疑問と訂正)決戦に臨みました。

“ターミネーター”の異名そのままに、

冷徹な表情でミルコが先に入場。
遂にPRIDEのリングへ

後に入場の高田は大声援の中、

いつものフード付ガウンで入場。
さあ高田の入場です

リングイン直前のこの眼…いつ以来でしょうか!?
この眼…久々です

ゴング直前の二人、

気負いの見えるミルコと対照的に、

落ち着いた表情の高田。
落ち着いてる高田

ゴングが鳴ると、

一瞬ヒクソン戦を彷彿させる低い構え。
一瞬ヒクソン戦の低い体勢

時計回りにミルコの周囲を回って、

まずは高田が右のインロー。
先に打った高田のインロー

セコンドでは藤田和之が檄を飛ばす。
セコンドには藤田

そしていきなりクライマックスを迎えます。
コーナーに詰められながら、

徐々にコーナーに詰められた高田は右のインロー、

これはミルコが“完璧なブロック”。
右のインローから、

直後に高田は、
一気に飛び込んで、

思い切り飛び込んで片足タックル。
片足タックルへ、

深く入られながら回り込んで、

切ろうとするミルコですが、
切ろうとするミルコを、

ここからの粘り腰が高田の強さです。
全身の力で、

クラッチを離さずテイクダウン奪取。
テイクダウン成功、

もう一丁、スパさんのコメントから引用すると、

あの、勇気のタックルは素晴らしかった‼


アマレス出身者ではない高田だから出来たタックルだったかも知れません。

ミルコは下になりながらすぐにガードを固めます。
下になりながらミルコはがっちりガード、

しかしこの試合のルールはK-1寄り、

早くも1R残り時間は1分です。
このまま2分経過

高田は一度立ち上がって、

足関節狙い(?)に行きますが、
足関節狙い(?)に行くが、

ミルコはリストをがっちり握り、
リストを離さないミルコ、

蹴り上げで脱出。
蹴り上げで脱出

高田はミルコの起き上がる瞬間を狙って、

ハイキック!…は空振り。
ミルコの起き上がりざまに高田のハイキック、

もう一度離れてタックルのフェイントから、
タックルのフェイントから、

急に猪木アリ状態へ。
猪木アリに持ち込む高田、

ミルコがローキックを打ったところで、

1R終了です。
ミルコのローで1R終了

インタバル中、セコンドの声にうなづきますが、

汗の量がいつもより多いですね。
早くも汗の量が多い高田

2R開始です。

再び高田は時計回りからフェイントし、
2R開始と同時に高田フェイントから、

タックルに行こうとして踏み止まります。
タックルに行こうとしたところで、

距離を置くと、

小首を傾げる高田。
右足に違和感を感じたか首を傾げる高田

右足に違和感を感じた様子です。

ひたすら高田は時計回りに回ると、

ミルコは口笛を吹きながらこのポーズ。
距離を取って回る高田にミルコはこのポーズ

高田は果敢にハイキックを放ちますが、

ミルコは見切ってかわすと、
高田のハイキックに、

鋭いローキック。
ミルコがローで返すと、

これをキャッチした高田は、

そのままタックルへ。
蹴り足を捕えた高田は、

しかしミルコの反応も早い。

がぶって潰すと、
そのままタックルに行くがミルコも対応、

離れた高田の立ち上がり様を狙って、

“宝刀”左ハイキック!!…は高田がスウェーでかわす。
離れ際のハイキックを高田スウェーでかわす、

すぐに片足タックルに行きますが、

これはミルコ完全に見切ってます。
さらにタックルはミルコ完全に見切る

再び猪木アリから、
再び猪木アリから、

隙を見て高田のタックル。
高田2発目の片足タックル、

これはミルコが必死に脱出。
必死に逃げるミルコ

絶対に寝技には持ち込ませたくないミルコ。

高田はもう一度猪木アリから、
絶対に寝ないミルコ

スタンドに戻ると、

右のローキックを打ったところでゴング。
高田のインローで2R終了

2R終了ですが、

高田は辛そうにその場でしゃがみ込んでしまいます。
立ってるのも辛そうな高田

実は1Rのタックル前、自ら蹴ったローキックで、

既に右足の甲を折ってしまっていたのです。

これで高田の数少ない武器である、

右からのキックが失われてしまいました
(参照:疑問と訂正)。

後編へ続けましょう。

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tag : 高田延彦 ミルコ・クロコップ K-1 藤田和之

comment

Secret

これも高田なんで

こんばんは。

これ、長州風でいうところのベースがないのにタックルを狙いテイクダウンしたのは、凄い事だと思います。

このカードが発表された時、私の周りにいたアンチ高田のノアファンは「寝かせれば勝てるからだ。そう考えると高田はズルい。これで負けたら笑う。」と一応はプロレスファンなのに高田のやろうとしていることが何故、理解できないのか不思議でしたね。多分、高田ヒクソンも無関心だった様子。それはプロレス観の違いなんでしょうけど。

よくマイクアピール で「骨が折れても、やってやる」と昔は聞きましたけど実践したのは、私の記憶する限りでは高田とサスケぐらいですね。

No title

こんにちは!
お答えいただきありがとうございます
確かに、この時の入場時の顔は最高でしたね。
私は、2階席でしたが、足の異常はすぐにわかりました。
シューズを履いてれば、高田の勝率はもっと高かったはずだと今でも思ってます
個人的には、キックボクサーのミルコより先にローをヒットさせただけでこの試合は、確かにprideでの上位にはなりますね。
後半楽しみにしてます

No title

この当時、これをTVで見ながら高田を酷評していたような気がします。
ネットであれこれはなかったですが。
ただ、この時点でミルコは藤田に続いてPRIDE2戦目。

この当時を知らない人からすると
「高田が敵うわけないじゃん」
となるでしょうが、藤田とやった時は下馬評は恐らく9:1くらいで藤田で、ミルコにしても正直K-1の中堅くらいの扱い。
その当時のマイケル・マクドナルドに負けてあとがないって人でした。
さらに、
「K-1の選手っても倒せばなぁ・・・」
という感じで、K-1が全面的に不利なのにやっても仕方がないくらいの感じで見られてましたよね(実際、立ち技出身の選手でこの当時の総合でモーリス、ヒーゾくらいしか勝ててる人がいなかったですし)
ミルコvs藤田でもストップが掛かってなかったら、結果もどうなっていたか分からない部分があります。
そういう意味でいうと、ミルコ打倒に名を上げなかったのは
「実は勝っても当たり前の相手だけに絡むと損」
くらいに猪木軍の選手は思ってなかったのかも知れません。

当時、この試合の際も
「こないだは藤田もストップがかかったけど、今度は分からないよね」
という感じで、高田が勝っても金星という雰囲気もなかったです。
なので、正直アナウンサーの”勇気のタックル”という言葉もピンとは来ませんでした。

なんなら、次戦の永田の時なんかは
「こいつ、勝ったら調子に乗りそうだな・・・」
ってくらいの感覚でしたから(苦笑)

>aliveさん

こんばんわ。

ベースがないのにタックルを狙いテイクダウンしたのは、凄い事<『当時のミルコなら出来て当然』という意見もありましたが、総合のデータが藤田戦しかなかった事を考えれば、かなり勇気のいる作業ですよね。

アンチ高田のノアファンは「寝かせれば勝てるからだ。そう考えると高田はズルい。これで負けたら笑う。」<“ずるい”という発想自体がもうノアファンというか…。
そこに出て行かない安全圏の中でする発想ほど無責任かつ説得力ない事はないですよね。

「骨が折れても、やってやる」…実践したのは、私の記憶する限りでは高田とサスケぐらい<サスケも凄かったですね。頭蓋骨ですからね。
二人とも共通点は少ないですけど、平成に時代を築きながら昭和の匂いが強いという部分似てますね。

>Fさん

こんばんわ。

この時の入場時の顔は最高でしたね<眼がバービック戦とかと近いものありました。

シューズを履いてれば、高田の勝率はもっと高かったはず<これ私も思いますよ。
蹴りやすさは裸足の方だと思いますが、履いてた方がケガは少なかったと思いますよね。

キックボクサーのミルコより先にローをヒットさせた<アグレッシブでしたよね。本当にコンディション良かったんだと思います。

>ナリさん

藤田とやった時は下馬評は恐らく9:1くらいで藤田で、ミルコにしても正直K-1の中堅くらいの扱い<格が釣り合っていなかっただけに、余計衝撃ありましたよね。
逆に言えばこれによってミルコの格を上げた石井館長恐るべし。

K-1が全面的に不利なのにやっても仕方がないくらいの感じで見られてました<リングス時代の印象もありましたしね。
ただやっぱり勝負どころの見極めが凄いというか…ここも石井館長恐るべし。

ミルコvs藤田でもストップが掛かってなかったら、結果もどうなっていたか分からない部分が<当時のミルコならあのまま藤田極めてたでしょうね。
ただし、そうならない事もアウェイならではというか…でもあの負傷はいたし方ないでしょうね。

高田が勝っても金星という雰囲気もなかった<勝つと思いましたよね。ほとんどのプロレスファンが。

次戦の永田の時なんかは「こいつ、勝ったら調子に乗りそうだな・・・」<文字通りそうなりましたね。
ただし驕らずに努力して、最終的にPRIDEの頂点に立った訳ですから、永田も本望でしょう。
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Author:紫レガ 
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