至高のプロレスリング~episode・Ⅲ~(1975)

~episode・Ⅱ~からの続きです。

決戦までに多くの障害を乗り越えたアントニオ猪木は、

並々ならぬ決意を胸にリングに立ちました。

 アントニオ猪木の証明―伝説への挑戦 より

猪木
「あの試合があった日(一九七五年十二月十一日)は、全日本も武道館で力道山追悼という名目の興行をやったんだよね。目と鼻の先のいわゆる興行戦争ですから、裏でイヤなこともいろいろあったんです。そういうことを吹き飛ばしたいということと、俺にはいい試合をすることが力道山の追悼だという信念もあって、いつも以上に『これがプロレスだ!』という試合を見せたいという気持ちが強かったのは確かだった」


興行敵の全日本、国際のみならず、

力道山家遺族やオールドファンをも相手に啖呵を切った以上、

試合内容だけは負ける訳にいきません。

超満員の1975年12.11 蔵前国技館
超満員の蔵前国技館

NWF世界ヘビー級選手権試合として、

遂に夢の頂上対決は実現しました。

先に入場した“人間風車”ビル・ロビンソンは笑顔で館内に投げキッス。
リングインと同時に投げキッスのロビンソン

後から入場した王者・猪木はセコンドに藤原を従えて気迫満点。
気迫満点の猪木と付き人の藤原

立会人として、

2ヶ月前に同所で猪木と闘った“鉄人”ルー・テーズと、
立会人のルー・テーズ

実力世界一ベルト持参で“神様”カール・ゴッチも駆けつけました。
ゴッチさんと実力世界一ベルト

役者が揃い両国の国歌吹奏を経て、
両国国歌吹奏

ゴングを待ちます。

まさに緊張感MAX!!
向かい合う猪木ロビンソン

アントニオ猪木vsビル・ロビンソン

じっくりいきましょう!!
ゴングが鳴った

いつも通りの前傾姿勢の猪木、やや低い体勢のロビンソン。

まずは手探りから、
立ち合いは探り合い

ガキッとロックアップ。
最初はロックアップ、

組み手を嫌ったのか?

ロビンソンは切りにいきます。
ロビンソンの方から?切る

その時のロビンソンの心境は後年明かされました。

Gスピリッツ Vol.6 (DVD付き) (タツミムック)
 Gスピリッツ Vol.6 より

ロビンソン
「デンジャラス。彼に触れた瞬間にわかったよ。“気を抜いたら、危ないな”って。コイツは今までやった他の日本人レスラーと違うなということは、試合が始まって組んだ時にすぐに感じた。触れた時に返してくる反応だとか、対処の仕方でね。よく練習もしているし、柔軟性もあり、コンディションも維持していて、ちゃんとシェイプしているということも、すぐに理解したよ。そして、ウィガンスタイルを理解しているということもね」


達人だけが知る達人の感覚。

こういうのがあるから、

プロレスはシュートやワークを超えたものだと思えるんですよ。

もう一度ロックアップ。
改めてロックアップ、

今度はロビンソンがスピーディーにバックを取りますが、

これはニアロープ。
ロープ際でバックに回るロビンソン

3度目のロックアップからロビンソンはヘッドロック。
ロックアップからヘッドロック、

急所を捕えながらグイグイ絞り上げます。
グイグイ絞り上げる

何とか脱出した猪木ですが、

かなりダメージがありそうです。
深いダメージの猪木

組んでからの仕掛けが、

抜群に速いロビンソンの一本背負い。
ロビンソンの一本背負い、速い

リストを取ってから、
リストロックから、

サッと逆フルネルソンに入ると、

猪木もすぐにロープへ。
早くもダブルアームの体勢、

この辺の防御がロビンソンの言う「反応」なのでしょう。

今度は猪木の方からアームロック、
猪木切り返しのアームロックから、

そして出ました、“猪木流ローシングル”(参照:猪木流ローシングルとは何か?)。
出ました猪木流ローシングル、

そのまま体重を掛けて、

フェイスロックに入る得意のパターン。
強烈なフェイスロック、

ゆっくりロビンソンは立ち上がって、
ロビンソンは立ち上がって、

切り返すと同時に、
切り返すと、

サイドを取ってスープレックス。
サイドスープレックス、これも速い

これも速い!!

この試合最初のカバーに行くが、

猪木の足がロープに。
フォールに行くが猪木の足がロープへ

今度は手四つから、
今度は手四つから、

足を使ってクラッチを切るロビンソン。
足を使ってクラッチを切るが、

逆に猪木がハンマーロックに切り返す。
逆に切り返して猪木のハンマーロック、

バックを取られたまま、

自らの左足で猪木の左足を刈ります。
後ろ向きに左足を刈るロビンソンの高等技術、

ロープのリバウンドから、

猪木がモンキーフリップ風に狙うと、

側転によるディフェンスを見せるロビンソン。
ロープのリバウンドから猪木のホイップ狙いを側転ディフェンス

これまた速い片足タックルでテイクダウン。
すぐに片足タックルでテイクダウン、

しかしネックロックに捕えたのは猪木。
猪木が逆にネックロック、

両手で猪木の顔面に反則スレスレの脱出法、

猪木は悲鳴を上げて倒れますが、
出ましたロビンソンの裏技、

すぐに起き上がってもう一度ネックロック。

ロビンソンはハイアングルのボディスラムで脱出を試みますが、
ボディスラムで脱出を試みるも、

猪木はロックを緩めません。
ロックを外さない猪木、

もう一度起き上がったロビンソンは、

猪木の右足に自らの左足を絡みつけ、
ロビンソンのグレープバイン、

そのまま切り返してフルネルソン、
そのまま切り返してフルネルソン、

すぐに猪木も奪い返す、
猪木が切り返す、

さらに切り返すロビンソン。
さらに切り返すロビンソン、

一転して猪木のカンガルーキック、

これはスウェーしたロビンソンに当たらず。
すかさず猪木のカンガルーキック、これを寸前でかわすロビンソン

徐々にロビンソンのサブミッションが姿を見せます。
肩を極めに行くロビンソン、

猪木は低い位置から腰投げ。
腰投げでテイクダウンを奪う猪木

するとロビンソンも飛行機投げ。
ロビンソンも目にも止まらぬファイアーマンキャリー

これこそまさに「プロレスラーのテイクダウンは足へのタックルのみならず!!」と言いたいですね(参照:プロレスラーのテイクダウン)。

もう一度、手四つからの力比べに入ったタイミングで、
再び手四つから、

今日はこの辺で。

次回、~episode・Ⅳ~へ続きます。

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tag : アントニオ猪木 ビル・ロビンソン NWF世界ヘビー

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No title

これこれ、この攻防!
実は私序盤の攻防を唸りすぎて、何故か最初に巻き戻して見てました。
次の展開見ろって話なのに。

鶴田vsロビンソンも面白かったのですが、ロビンソンの格上意識が強く出ていた試合になってました。

次、次!(笑)

はじめまして

こんばんは。更新を楽しみに、いつも記事を拝見しています。

でありながら、これまでコメントを差し上げず読むことに徹してきたのは、Uインターと、そこに所属する選手への眼差しに差異があったからでした。

しかし、今回の一連の記事には深い感銘を覚え、思わずキーボードを叩いている次第です。

今回の記事は、プロレスを愛する者のブログ記事として、ひとつの到達点と云えるのではないでしょうか。

お代を払わずにこれだけのモノを読めるのでは、雑誌が売れなくなるわけです。

これからも、素晴らしい記事を期待しています。

>ナリさん

序盤の攻防を唸りすぎて、何故か最初に巻き戻して見てました<この試合改めて見返すと、技術戦、心理戦と両方の角度から観ていくつも山場があるんですよね。
繰り返し見れば見るほど深い味わいと言うか。

鶴田vsロビンソンも面白かったのですが、ロビンソンの格上意識が強く出ていた試合になってました<後年のインタビューですと、ロビンソンは鶴田の評価低いんですよね。
全日の中では高いんですが、国際以下の評価でした。

>rascalさん

初めまして。
コメント下さいまして、ありがとうございます。

Uインターと、そこに所属する選手への眼差しに差異があったから<そうでしたか。
好きになって下さい! とは言いません。それぞれの方の自由ですから。でも客観的に見ても面白い団体だったと思いませんか?

今回の一連の記事には深い感銘を覚え、思わずキーボードを叩いている次第<ありがとうございます。そういうコメントを読ませて頂くと嬉しい限りです。

プロレスを愛する者のブログ記事として、ひとつの到達点<いつかやりたいいつかやりたい、と思って今日まで来てしまいました。
これまでの欧州ツアーやウィリー戦の様に久しぶりに猪木モノの長編を書きたかったんですよね。

最後までお付き合い頂ければ幸いです。
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
44歳のプロレス話


待て待て待て待て!! 読め!! 俺の記事をこの野郎!! 待て貴様ぁ!!

どーですかぁーーーー!!

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