余計なもの、大事なもの

高橋義生が遂に引退してしまいました。

古巣へのカムバックを宣言してから(参照:それぞれのUの思想)、

その試合がそのままラストマッチとなった訳です。

試合内容についてはスポナビからそのまま引用します。

 スポーツナビ格闘技 より
高橋義生引退
パンクラス20周年大会「PANCRASE252」 9.29 横浜文化体育館

先に入場の高橋がガウンのフードを下ろすと髪はかつてのように金髪に染められており、高橋は名残惜しそうに天井を見上げる。川村はベルトを腰に巻いて花道をダッシュで進み、両者はリングに揃うとフェイス・トゥ・フェイスでにらみ合いを繰り広げる。

【1R】川村はオーソドックス、高橋はサウスポーで向かい合い、川村はダッシュしてハイキックを放つも空振りして転倒。高橋に一瞬下からの攻めを狙うもすぐ立ち上がる。

川村が高橋をロープに押し込むも、ここで高橋は跳びついてフロントチョーク。だが、これは川村が頭を引き抜く。

コーナーに頭をもたげた形となった高橋に川村はまず右ストレートから入り、これを決めると続いて右フック、さらに回転を上げた左右のストレートを連打。高橋はこれを受けて失神し、レフェリーが試合をストップした。

高橋は意識を戻すと正座した川村と言葉を交わし、抱き合って何事か言葉を贈る。そして最後はお互いに座礼。立ち上がると川村が高橋の手を上げリングを1周した。

試合後のマイク
高橋
「今まで僕のことを応援してくれたみなさん、本当にどうもありがとうございました(四方に深々と礼)」


互いに「負けたら引退」を宣言していたのですが、

終わってみれば川村のほぼ完勝。

しっかりと介錯された事は、

高橋にとっても本望だったでしょう。

やっぱり高橋がプロレスラーだなぁ、と思うのは、

フードを外した瞬間に見せた髪形が、

かつての初代パンクラス・ヘビー級王者時代、

いわゆる全盛期のものになっていたという部分。
キング・オブ・パンクラス

KAMINOGEのインタビュー(参照:創造的人生の持ち時間)では、

終始タオルで覆い隠されていた頭部でしたが、

この試合に向けて伸ばしていたんでしょうね。

試合の勝敗に何も関係するものはないのですが、

こういったところに私はプロレスラーを見るんですよね。

大部分の人からしたら、「だから何なの?」っていう。

その代表格は田村潔司なんですけどね。
坊主頭

MMAのリングにおいて、

レガースなんてハンデ以外の何物でもない訳で。

そんな事やる必要ないじゃん、という行為。

どんどんそういう余計なものが排除されていく、

競技化されていくMMAの世界。

プロレスラー的余計なものをまとって出て行くのは、

ほとんどがU系のみ。
「ミノワマンです」

でもその余計なものこそが、

本当は一番大事なものだと思うんですよね。

さらに書かせてもらうなら、

試合後、正座で向かい合っての礼。
礼に終わる

これこそ余計なものかも知れません。

本来なら観客のいない道場での、

スパーリング後の風景だった訳ですから。

U系のファンの中にも、

もしかしたら「そんなもの道場でやってろよ」という方が、

いらっしゃるかも知れません。

でも試合前の握手と、この座礼があるから、

私はUWFファンである自分に誇りが持てるのかも知れないです。

勝利を告げられた途端にマイクを握ってがなり立て、

言いたい事だけ言い放って帰って行く様なやり方は、

美しくないと思います。

「それが格闘技だ」と言うなら、

私はUWFが格闘技じゃなくてもいいです。



高橋選手、

長い現役生活お疲れ様でした。

GA9さんからお聞きした数々のエピソードには、

本当に鳥肌立つ程、感動しました(参照:幻の対抗戦よ、時空を超えろ!!)。

…まだ見たいです!!

あなたの緊張感溢れるプロレスリングを!!

もう一丁、Uのリングでお願いします!!
この睨み合い

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tag : 高橋義生 川村亮

comment

Secret

No title

座礼 は 美しい。

死力をつくして 戦ったあとは きっと なにも考えず
こう(座礼)なるんじゃ ないかな?と 思います。
試合後のマイクパフォーマンスは あれは あれで けっこう
しんどい よね~ やる方もみる方も 体力使う。
何言ってるか わかんないときも あるし。
真輔の イヤォも あんまり 好きじゃない。

1番嫌いなのは ボクシングの会見。
パフォーマンスとはいえ 聞くに堪えない・・・
試合はみるけどね。
古くは アリと猪木の会見も ほんとキライ。

No title

これを読んで何となく感じていた違和感が分かりました。

格闘家の試合前、試合後のパフォーマンスって飽く迄も
『格好』
なんですよね。
そこに生き様が投影されていないし、軽い。
「こんなことやりかたったんです」
って感じの。

実は私、吉田が田村に勝った後に
「Gackt、見てる?」
と言われた時に怒り狂いました。
そばにあったティッシュの箱をテレビに投げつけました。
ああいうのは生まれて初めてです(苦笑)

私の中では軽々しさの象徴であった小川のハッスルポーズでも、昔新日本に上がった際に新日セコンドとハッスルをさせるさせないで大モメしていた時に、蝶野に
「おい、上がれ、そんなにやりたいんだったらさせてやるよ!」
と言われた時に恥を忍んででもやっていればハッスルに生きようとする生き様を示せたし、ハッスルに生きていたと思うんですよねぇ。

>ケロさん

座礼は美しい<日本におけるプロレスが単なるショウビジネスではないという象徴の様な気がします。あれは武道の作法ですしね。

死力をつくして戦ったあとはきっとなにも考えずこう(座礼)なるんじゃないかな?<私は逆に相手に対する敬意からの表れだと思います。
失神したり怪我をしても、最後我れに帰って満足した結果の行動というか。

マイクパフォーマンスはあれはあれでけっこうしんどいよね~
やる方もみる方も体力使う<何言ってんのかわかんないくらいが丁度いいんですけどね(笑)。

1番嫌いなのは ボクシングの会見<三兄弟がかつてやってた様なアレですか? シナリオライターがいた(?)割りにはつまらなかったですね。
ただアリの場合は高等戦術の一つでしたからね。そこに乗っからない猪木も凄かったし。
あの二人だから見られたハイレベルな駆け引き合戦だった様な気がします。

>ナリさん

格闘家の試合前、試合後のパフォーマンスって飽く迄も『格好』なんですよね<KAMINOGEインタビューで高橋が語っていましたが、「アマチュアだ。学芸会か?」と。よっぽどアマレスの大会の方が「プロだ」と。

「Gackt、見てる?」と言われた時に怒り狂いました<ああ、そうですね。誰も得しないマイクってああいう事ですね。
「名倉さん勝ちました」ってのもあったなぁ。

軽々しさの象徴であった小川のハッスルポーズ…恥を忍んででもやっていればハッスルに生きようとする生き様を示せたし、ハッスルに生きていたと思う<いまだにテレビではやってるんですよね。
ハッスルを最後まで貫けなかったのに、テレビ用だけは残している。
これ見て破壊王はどう思ってるんですかね…?。

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>○さん

これ日本伝来の武道から来てるんですよね。

プロレスもジムじゃなく道場で練習するじゃないですか。
ですからプロレスリング道なんです。
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Author:紫レガ 
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