Yoji Anjo Is Alive vol.21~ラッパ先生ふたたび~

桜庭和志関連記事が続きましたので、

ここらで一区切りつけましょうか。
桜庭vsマヌーフ煽りV34

桜庭自身が己の格闘家としての“原点”について、

久々にこの人の名を口にしていました。

“ラッパ先生”安生洋二です。
奥深い安生ワールド

Uインター出身者が、のちにMMAで活躍した背景には、

ラッパ先生の力が大きかった(参照:Yoji Anjo Is Alive vol.12~ラッパ先生の功績~)と言えます。

桜庭和志COMPLETE―20TH ANNIVERSARY (B・B MOOK 966)
 桜庭和志COMPLETE―20TH ANNIVERSARY より

桜庭
「Uインターに入ったときに練習でぼくをつかまえていたのが安生さんだったんです。ぼくのなかでは原点はそこですね」


入門間もない時期からスパーリングパートナーという名の、

“実験台”として共に汗を流した桜庭にとっては、

特に安生の存在は大きかったのです。

アマからプロのレスラーに変身していく礎として、

安生の技術が大きな影響を及ぼした訳ですが、

“IQレスラー”として世界から恐れられる以前には、

歴代のUの選手達同様、

一方的に極められながら盗んでいった様です。
強烈な複合技に、

しかし安生の場合は一味違いました。

桜庭
「安生さんはコツを教えてくれるんです。練習生が入ってきたら、こんどはぼくがその練習生をつかまえて、安生さんから教えてもらったコツを試す。レスリングをやっていたから、テークダウンはなんとかできるかなと思ってたんです。でも、人の関節を極めるということを覚えたのはUインターのころです。レスリングの反則技をやればいいんだってことに気がつきました。関節を捻ると、レスリングでは減点になるんです。でも、プロではやってもいいんだなって。安生さんに練習でつかまってやられながら技術を覚えていきました」


もちろん桜庭の頭の柔らかさもありますが、

先輩後輩の関係を必要以上に強制しない、

安生ならではの柔軟な考え方から、

その“コツ”は伝わっていったのでしょう。

それにはラッパの洗礼をものともしない、

桜庭の要領良さも関係しています(参照:桜庭和志の源)ね。
これは!?

安生自身には一つのポリシーとして、

『練習相手を壊さない』という考えもあった様ですが、

安生
「当時は関節をボキボキ鳴らすとか練習で相手を破壊する人もいましたけど、一度関節を壊すと、それが自分の弱点として生涯ついて回りますから。『ぼくはそういうことはしない』というのをポリシーとして持ってたんです。でも、『ハッスル』に出るようになったときに高田道場にいってみたら、桜庭が手首をアイシングしてたんですよ。『昔、安生さんの実験台になって、あれからずーっと…』って言われて。『えっ! 俺がやったの!?』って。10年経って初めてその事実に気がついた(苦笑)」


結局は歴代の先輩達同様、

後輩を壊してしまってるんですねぇ…。

ちょっとした後悔が続いています。

安生
「日本を代表する選手の桜庭の手首がもしケガしていない状態だったら、いまでももっと強くいられたんじゃないかなあというねぇ…」


私なんかは素人考えで、

壊される程のハードなスパーを重ねたが故の、

実戦における“極めの強さ”だと思っておりますけどね。
桜庭も下からの三角に行くが、

最後は最も長い時間に亘って、

師弟関係を結んでいた山本喧一の言葉で締め括りましょう。
ゴールデンカップスを従えて

KAMINOGE vol.21
 KAMINOGE vol.21 より

ヤマケン
「ホントに偉大な先輩でしたね。結局、桜庭さんにしても、田村さんにしても、ボクらインター出身の選手が使ってる技術の元は、安生さんの技術だったりしますからね。安生さんはビル・ロビンソン先生やカール・ゴッチ先生といった数々のランカシャー・レスリングの達人から教えを受けて、ムエタイも相当やりこんで、チャンプア(・ゲッソンリット)と試合したり実績のある人ですから」


あらためて書きます。

Uインターの原点は“最強”のプロレスリングです。

修斗でも柔術でもありません。

ボーウィ・チョーワイクン(参照:Uインター最強の功労者)、安達巧さんエンセン井上他、

偉大な指導者たちの技術指導の前に、

みんなラッパを吹かされて強くなったのです。
うなだれる安生とセコンドのヤマケン

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tag : 安生洋二 桜庭和志 山本喧一

comment

Secret

No title

UWF の なかで 安生さんは なにか 違うと思ってました。
それは ビジュアル。(ごめんよ~)
コロンとしてて、顔がかわいいから 弱そう・・・と 思ってました。
そのころ は 山ちゃんが好きだったので よけい そう 思ったのかも・・・。

今 見る機会がほとんどないので どうなってるのかな?
まだ現役なのかな?

>ケロさん

UWFのなかで安生さんはなにか違うと思ってました。それはビジュアル<リングアナの方のケロちゃんが「カバトット」って名づけていました。ある意味、癒し系の風貌でしたが、実力は折り紙つきでした。

そのころは山ちゃんが好きだったので<寡黙な戦士のイメージでしたね。
古舘アナからは『UWFの青年将校』なんて言われてたし。

どうなってるのかな?まだ現役なのかな?<引退試合はしていませんが、本人的にはもうリングに上がる気持ちはない様子です。
現在は旧K-1戦士を擁するGLORYという立ち技団体の日本でのスポークスマンをやっている様です。

No title

安生、週刊ゴングの青山さん(4コマ漫画の)は
『とっちゃん坊や』
と言ってました(笑)

若いプロレス+格闘技ファンはすぐにプロレスをアマ競技より下に見たがりますが、今ほどプロの技術がオープンでなかったこの時代には当たり前の世界でしたよね。
アマから入って、周りに追いつくスピードは実績のない新人に比べると段違いですが、最初の数週間は同じようなものだと思います。
もっといえば、当時のプロレスの技術しかなかった安生が総合格闘技黎明期にいろんな強豪とシュートマッチをやって完敗というものがなかったという点でも、褒められたるものだと思います(その頃は、勝てよ安生!とは言ってましたけど。)
さすがにPRIDEの頃には、もう善戦が精一杯という感じでしが。


ちなみに、私も高校時代ラッパというものをされたことがあります。
息が上がってる状態で、口を塞がれる訳ですから拷問もいいところです。
なので、上に上がった時に後輩にやってみたのですが、どうにもこうにもお腹がくすぐったくて(笑)
もしかしたら、ラッパにもくすぐったくならないプロの技術があるのかも知れません。

>ナリさん

週刊ゴングの青山さん<安生がおとぼけキャラで描かれていましたね。
私が印象に残ってるのは、前田が自宅で趣味のサックスを奏でていて、付き人の安生が「良い音色ですね」とか言って、直後に同じ音で放屁するという…くだらないのが好きでした。

今ほどプロの技術がオープンでなかったこの時代には当たり前の世界でした<あらゆるアマチュアスポーツの上にあるのがプロの世界のはずですからね。
鳴り物入りでプロ入りした人でも、「俺は初めから強かった」的な選手に限ってプロで大した実績を残していません。

当時のプロレスの技術しかなかった安生が総合格闘技黎明期にいろんな強豪とシュートマッチをやって完敗というものがなかった<当時のプロレス界の最先端のシュート集団だったパンクラスの船木がさらに安生幻想を高める発言していましたしね。
その自信が、ヒクソンの時に過信になってしまった訳です。

高校時代ラッパというものをされたことがあります<文字通りの拷問ですよね。アンコ型体型でやられると一際きついものがあるでしょうね。

ラッパじゃないんですけど、私は高校時代に他校のワキガのきつい先輩との乱取りで、ガッチリと袈裟固めに決められて死にかけました(笑)。

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>○さん

あーーーびっくりしたっ!!
突然、○ッ○○って!!

…いや失礼。

アレはねー本当に死にかけますよ、ええ。
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
44歳のプロレス話


待て待て待て待て!! 読め!! 俺の記事をこの野郎!! 待て貴様ぁ!!

どーですかぁーーーー!!

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