レインメーカー考

現状の日本プロレス界において、

あらゆる面で頂点に立っているのは、

“レインメーカー”オカダ・カズチカである事に異論はないと思います。
“レインメーカー”オカダ・カズチカ

そのオカダが必殺技として、

試合の最後に持って来る技の名もレインメーカー
一気にレインメーカー炸裂!!

まさしく長い暗黒期から抜け出ようとしていた新日本プロレスに、

カネの雨をもたらした象徴的な技なのであります。

このレインメーカーをWikipediaで調べてみると、

以下の通り記載されています。

 Wikipedia より
レインメーカー (プロレス技)

オカダ・カズチカのオリジナル技で、代表的なフィニッシュ・ホールドの一つ。

ラリアットの派生技


そう、ラリアートの派生技としてこの技は、

世間から捉えられているんですよね。

相手の右手首をロックしてショートレンジで見舞って行く…、

“起き上がり小法師式”ラリアートの進化形という位置付けでしょうか?

この技が公開されてから5年弱経過しましたが、

私が思うに、「レインメーカーはラリアートに非ず!」と。

まず例によって連続画像で、

この技のメカニズムを探ってみましょう。

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コブラツイストの奥義

久々に技トーーク行きましょう。

2月にUpした卍固め(参照:アントニオ・スペシャルの神秘)が、

ご好評頂き、心から御礼申し上げます。

今回はアントニオ猪木もうひとつの代名詞、

コブラツイスト(アバラ折り)を考察してみたいと思います。
コブラツイストで締め上げて、



この技の起源は卍固めと異なり、

猪木のオリジナルではありません。

アメリカ・マットに古くから存在し、

アブドミナル・クラッチやグレープバイン・ホールドの呼称で使用されていました。

日本初披露は1959年に来日したエンリキ・トーレスと言われております。

猪木がこの技を覚えたのはその3年後でした。

新日本プロレス技BOOK表紙
 新日本プロレス 技 BOOK より

猪木
「当時、ディック・ハットンが日本に来た時、コブラツイストを最初に覚えて、それが多少、変化していくんですけどね。うん、盗んだというかね。あと日本では当時は吉原(功)さんが使ってたのかな。
(略)アマレス出身の吉原さんにはグランドテクニックをよく教わったんだけど、彼の場合はグランドから足をフックさせてそのまま(コブラツイストに)入っていく。それが凄い効果的なんですね」


若手時代からスパーリングで使用し始めたものの、

実戦のリングにおいてお披露目したのは、

東京プロレス旗揚げからという説が有力でして、

実に4年間という熟成期間を経ての公開だった訳です。

さらに必殺技として開花したのは、

日本プロレス復帰後ですね。

当時の連続画像を追ってみましょう。

ロープワークの中から入る局面が多かったみたいです。
猪木のコブラツイスト@ドリー戦1

走ってきた相手の左足に自身の左足で絡め、
猪木のコブラツイスト@ドリー戦2

慣性の法則で前傾姿勢になった上半身を、
猪木のコブラツイスト@ドリー戦3

追う様にして全身を絡み付けていきながら、

相手の首根っこに左手を掛けて仮固定。
猪木のコブラツイスト@ドリー戦4

軸となる右足のスタンスを決めておいて、

上半身にひねりを加えていきます。
猪木のコブラツイスト@ドリー戦5

さらに右手を持っていってロックすれば、

完璧な形で絞り上げる事が可能です。
猪木のコブラツイスト@ドリー戦6

猪木はここがコブラツイストで最重要ポイントと指摘します。

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tag : アントニオ猪木

アントニオ・スペシャルの神秘

さあ、技トーーク行きます。

満を持して、

“アントニオ・スペシャル”卍固めやらせてもらいます。
藤波戦

これ実は昨年6月、流星仮面二世さん(from 団塊Jrのプロレスファン列伝)とのサッポロビール園における熱い語らい(参照:世界に一つだけの縁~雨の金曜サミットという名の後編~)の中で、

約束してたお題目なのですが、

私の元来のナマクラ性から伸び伸びとなって、

やっとUPする機会が来ました。

いつも通り、【腕ひしぎ逆ブログ】流の考察で行きますんで、

ここはとことんまで掘り下げますよ。
R木村戦

アィダイッ!!



まずアントニオ猪木がこの卍固めを試合で初公開したのは、

列伝世代の我々にとっては、

ワールドリーグ戦に初優勝した1969年5.16 東京体育館vsクリス・マルコフの印象が強いのですが、

実際には1968年12.13 後楽園ホールにおけるジャイアント馬場、アントニオ猪木vsブルート・バーナード、ロニー・メインと言われております。

その背景にあったのはパートナーでありライバル、ジャイアント馬場さんに対する対抗心でした。

元々、自身のフィニッシュホールドとして使っていたコブラツイストを、

馬場さんは猪木の目の前でこともなげに使ったからです。

猪木
「その時それを見て、非常に反発するというか。やっぱり悔し涙を流してですね、その時に『それよりも凄い技ないだろうか』って」

猪木の卍固め@日プロ道場

そこから猪木の卍と馬場さんのコブラツイスト競演は、

BI砲の試合における最大の見せ場となりました。
馬場のコブラと猪木の卍

ただし猪木はこの卍固めを、

ここ一番限定の決め技に定めました。
猪木の卍@マスカラス

この技が本当の意味で猪木の代名詞となったのは、

1972年の新日本プロレス旗揚げ以降ではないでしょうか。

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tag : アントニオ猪木

Yoji Anjo Is Alive 外伝5~安生が語るUWFサブミッション史【下半身編】~

外伝4からの続き、

これ即ちシリーズ・ファイナルの記事であります。

80年代のUWFを起点として、

現在のMMAまでの歴史を考えると、

明らかに淘汰されつつあるのが、

足関節技を巡る攻防ではないでしょうか。
安生がアキレス腱固め、

安生洋二が語った『Uの技術の歴史』、

最後はUが誇る高等技術である、

足関節技の変遷で締め括りましょう。



旧UWFでの“神様”カール・ゴッチさんとの出会いから始まった、

安生の関節技を究める旅ですが、

足に関しては旧来のトーホールドが入り口だった様です。
「また明日」

Gスピリッツ35表紙
 Gスピリッツ Vol.35 より

安生
(ゴッチさんは)足は、そんなに得意じゃなかったと思うんですよね。足関節だと、自分の肘を支点にするトーホールド的なヤツとか…それぐらいかな? 膝十字固めやアキレス腱固めをやるというイメージは、そんなにないですよ。ヒールホールド? それもイメージないですね」

「自分が教わった時は、そう
(=トーホールド中心)ですね。四つん這いの相手のふくらはぎに、自分の膝を乗っけてのトーホールドとか」


元々、プロレスリングにおける足関節技の礎は、

トーホールドからだったんですね。

そこから紆余曲折を経た末、

89年、新生Uに革新的技を持ち込んだ男が、

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tag : 安生洋二 旧UWF 新生UWF UWFインターナショナル

Yoji Anjo Is Alive 外伝4~安生が語るUWFサブミッション史【上半身編】~

外伝3から続きますが、

これが本題かも知れません。

安生洋二が語った“UWFの歴史”、

その中で最も興味があったのはサブミッション、

UWFの関節技が進化してきた変遷ですね。
脇固めで安生勝利

外伝1にも記した通り、

安生が最初に触れたサブミッション技術は、

カール・ゴッチさんからでしたが、

そこで思い知らされたのはゴッチさん独特の腕力でした。

Gスピリッツ35表紙
 Gスピリッツ Vol.35 より

安生
(ゴッチさんは)クロックヘッドシザースが好きでした。膝の締め付けが以上に強いんですよ。だから、メッチャ痛かった(笑)。ゴッチさんは超怪力。もちろん理論的なことは正しいんですけど、ゴッチさんと練習すると“力が大事”というのがよかわかりますよ(笑)。非力な人間では、あそこまでの痛さを相手に与えるのは無理だなと」


これはのちに宮戸優光も語っていましたが、

「ゴッチさんは基本的にパワーファイターである」と。

それに対しての反論はたくさんあると思いますが、

テコの応用を主張していたゴッチさんの根本には、

並外れた怪力と太い骨格があったのです。
ゴッチさんのダブルリストロック

これを最も継承しているのは案外、

前田日明だったのかも知れません。

ゴッチさんの関節技のレパートリーは、

上半身に対してのものが主流だった様です。

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tag : 安生洋二 旧UWF UWFインターナショナル

Yoji Anjo Is Alive 外伝3~安生が語るUWF打撃史~

外伝2では、

安生洋二が語ったUWF道場における立ち技について書きましたが、

今記事は、中でも安生の立ち技において最大の武器であった、

ムエタイの技術を中心として、

Uにおける“打撃技術の進化論”を振り返りましょう。
安生のハイキック

安生の独特な自論として衝撃的な言葉があります。

そこから始めましょう。

Gスピリッツ36表紙
 Gスピリッツ Vol.36 より

安生
「僕はあまりUWFの試合を面白いと思って観ていなかったですからね。特に上の先輩の試合は、“何だ、これ?”と正直思っていたんで」

(Uスタイルの試合は)難しいんです。だから、ダウンの応酬みたいな訳のわからないことになっちゃう。通常のプロレスで言えば、あれは『2.9プロレス』ですよね。大技を食らわせて、カウント2.9で跳ね返しての連続って、ダウンの応酬と一緒じゃないですか。それでお客さんをワーッと言わせるのは、あまり好きじゃなかったです」


これね…ぶっちゃけ言うと、

確かに上の選手、特に前高山の直接対決は、

どの組み合わせもパターンが決まっていて、

目新しい攻防はなかったんですよ。
前田vs高田@新生U2戦目

むしろ、この三人vs藤原やvs船木の方が、

意外性があって、私自身も面白かった記憶があります。
前田vs船木1

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tag : 安生洋二 新生UWF UWFインターナショナル

Yoji Anjo Is Alive 外伝2~UWFにおける立ち技スパーとは?~

外伝1より続きます。

旧UWFにおいて決して欠かせないのが、

“神様”カール・ゴッチさんの存在です。
ゴッチさんの教え

当然、安生洋二も神様に触れていますが、

ゴッチさんにとっては大勢いる新弟子の一人に過ぎません。

しかし安生が初めて技のレクチャーを受けたのは、

このゴッチ教室からなのです。

Gスピリッツ35表紙
 Gスピリッツ Vol.35 より
安生
「ゴッチさんの場合は、技の入り方の打ち込みみたいな反復練習が多いんですよ。あとは有名なトランプを使った基礎体力のトレーニングとか。ゴッチさん自身は、あまりスパーリングはしないんです」


(教わったのは)スープレックスの入り方とかですね。あとはクロックヘッドシザースが好きでした」

年齢から行っても当たり前かも知れませんが、

当時は相当、膝も悪かったでしょうしね。

後のMMA時代になって、

淘汰された感のあるクロックヘッドシザースは置いといて、

スープレックスが安生にとって技術の原点だったんですね。
安生のベリートゥベリー

ただ長いスパンで捉えると、

試合の中でスープレックスが見らたのは少ないです。

安生といえば立ち技においては、

ムエタイを基本としたキックですよね。
勢いよく交代した安生も左ハイキック

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tag : 安生洋二 旧UWF UWFインターナショナル

Yoji Anjo Is Alive 外伝1~UWFにおける寝技スパーとは?~

天龍源一郎のみならず、

今年は多くのプロレスラーが引退していきます。

その皮切りとなったのは安生洋二(参照:YAIA 200→YAID 0~前編~同~後編~炭火が消えた夜)でしたね。
安生テンカウントゴング3

引退記念インタビューとして『Gスピリッツ』に連載された、

『安生洋二「Uの技術」を語る』は好企画でした。 
Gスピリッツ35~3

ここで語られた安生の回顧録は、

単に自身の現役生活に限らず、

UWFの“リング内における歴史”を振り返ったものでした。

安生だから語る事が許されるUの技術論、

久々の技トーークはこれで行きましょう。

安生が飛び込んだ道場、

それが今では伝説となった第1次UWFでした。
格闘技道場UWF

Gスピリッツ35表紙
 Gスピリッツ Vol.35 より

安生
「スパーリングの時間は1時間半とか。結構、若手はぶっ通しですね」


新日伝統のストロングスタイルと佐山聡が提唱するシューティング、

それが混じり合って行く中で、

藤原喜明以下全員が、

スパーリングで技術を高めていきました。

安生ら新弟子たちはその実験台の様な役割から始まる訳です。

そこで話題になるのはいつもの噂でして、

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tag : 安生洋二 旧UWF UWFインターナショナル

逆十字論争の最終結論

とある事件を機に小さな波紋を広げた、

『腕ひしぎ逆十字論争(仮)』(参照:UDEJUJI? GYAKUJUJI!)。

GK金沢克彦がご指摘した部分、

 金沢克彦オフィシャルブログ「プロレス留年生 ときめいたら不整脈!?」 より
JK「プロレス技」接客!?

「腕ひしぎ逆十字」であるが、これは猪木vsルスカ戦のときに

テレビ朝日・舟橋慶一アナウンサーが思わず口走ったフレーズであり、

どう考えても、どう見ても柔道技の「腕ひしぎ十字固め」である。

「腕ひしぎ逆十字」という技はこの世に存在しないのだ。


の検証をすべく、

当該試合であるアントニオ猪木vsウィリエム・ルスカを観た(参照:格闘競技の王者~前編~~後編~)訳ですが、
アントニオ猪木vsウィリエム・ルスカ

その試合実況の中に、スパさんが教えて下さった通り、

答えが聴えて来ました。 

『ワールドプロレスリング』番組史上、

最高視聴率の記録を残す(参照:視聴率という伝統への挑戦)この試合の放送席は、

実況はテレビ朝日アナウンサーの舟橋慶一さん

東京スポーツの櫻井康雄

プロレス評論家、鈴木庄一の三氏です。
70年代の放送席

早速、この試合での腕ひしぎ逆十字シーンだけをピックアップしてみましょう。

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tag : アントニオ猪木 ウィリエム・ルスカ 格闘技世界一決定戦 櫻井康雄 鈴木庄一 舟橋慶一

UDEJUJI? GYAKUJUJI!

このタイトルでブログやっている以上は、

この話題に触れなきゃ嘘でしょう(笑)。
アントン逆十字弐

 カクトウログ より
プロレス技として注目された「腕ひしぎ逆十字固め」の技名は「腕ひしぎ十字固め」が正しいという話

全くの後追いでこのニュースを知ったのですが、

プロレスごっこから風俗に発展して、

それが商売として成立する(いや合法的には成立しなかったんですが)。

日本という国の平和さを象徴する事件ですな。

本題はそっちじゃなく、

カクトウログさんも取り上げていらっしゃる、

“JK”ならぬ“GK”金沢克彦の提言の部分です。

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tag : 腕ひしぎ逆十字

殺人風車進化論

幾多のU系ガイジンたちの中で、

最強をひとりだけ挙げなさいと聞かれたなら、

私は迷わずこの名前を叫びます。

その名は…、

“殺人風車”ゲーリー・オブライト!!
カメラ目線で雄叫びを上げるゲーリー

しがらみ多き世の中、ムシャクシャする夜は、

スパさんから頂いた、この“お宝DVD”(参照:サンタクロースがやって来た)を再生します。
ゲーリーだ!!

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tag : ゲーリー・オブライト UWFインターナショナル スープレックス

猪木流ローシングルとは何か?

一冊の本の出版以来、

完本 1976年のアントニオ猪木 (文春文庫)

アントニオ猪木のテイクダウン能力について、

レスリング技術のレベルの低さを指摘する論旨が広まりましたが、

当ブログの見解は以前書いた通り(参照:アントニオ猪木とタックル技術)で、

猪木独自の“組み合ってからパッと後ろへ回る”タックルという、

高等テクニックの使い手じゃないか? と。
猪木流タックル2

猪木流タックル3

猪木流タックル4

で、ラッシャー木村戦を振り返っていて気がついたのですが、

当時は何気なく見ていた猪木のつなぎ技の中に、

実は高度なレスリング・テクニックが宿っているのではないか? と。

そう感じてしまった訳です。

その技とはカウンターの“スライディング・レッグシザース”
猪木のスライディングレッグシザース=シングルレッグダイブ説

例の如く、「おいおい、典型的なロープワーク技じゃねえかよ」という方は、

読まない方がいいかな?

…いや、ぜひ読んで下さい!!

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tag : アントニオ猪木 モハメド・アリ ラッシャー木村 ストロング小林 木村健吾

もういちど見たい桜庭の技

気がつけば桜庭和志の新日での第2戦、

10.8両国国技館での、

真壁刀義、井上亘vs桜庭和志、柴田勝頼が直前になりました。

初戦(参照:ビートかずしのオールナイト・シンニッポン)は秒殺的な結果となり、
桜庭メンチをきる

桜庭の技術の一端しか見えないまま終わりましたが、

今回の相手はそういう訳には行かないでしょう。

そこで今回久々の技トーークでは、

私自身が新日マットにおいて桜庭に期待する技。

多彩なテクニックの中から「もういちど見たい」技術を、

いくつかクローズアップしてみたいと思います。

以前やったUの技術論(参照:徹底比較・田村vs桜庭)と比較して読んで頂けたら幸いです。



まず“桜庭とプロレス”と言えば、

最初に思い浮かぶのがサソリ固めです。
桜庭のサソリ固め1

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tag : 桜庭和志

人間風車博覧会(追記あり)

前回の技トーークで、

お約束しました通り、

今回のテーマはダブルアーム・スープレックスですが、

実にこれを仕上げるまでに、

何人もの人間風車映像を見ました。

思いの外、時間がかかってしまいましたね、すみません。

数あるスープレックス系の技の中でも、

このダブルアームに関しては、まさに十人十色。

この技を仕掛ける目的から、

レスラー一人一人違ってくるから面白いです。

まず第一人者である元祖“人間風車”ビル・ロビンソン
ビル・ロビンソン

ロビンソンの持論として、

「相手をまっすぐ後ろに投げるのがスープレックスで、斜めに投げるのはサルトというのがありますが、

その言葉通りのフォームで、

教科書通りの…という表現がピッタリ来る、

完璧な一連の手順です。

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tag : ビル・ロビンソン アントニオ猪木 ジャンボ鶴田 藤原喜明 ローラン・ボック ボブ・バックランド ハクソー・ヒギンズ

地獄の墓掘り人、その“殺し”の数々。

“地獄の墓掘り人”ローラン・ボックの試合を、
ボックが判定勝利

改めて見直してみると、

その破壊力にはいちいち驚くばかりです。

エルボースマッシュの一発一発にも、
ボックの重いエルボースマッシュ

相手の首が飛んで行ってしまう様な、

迫力がありますし、

自身も得意と言っている、

ヘッドバットでは対戦者の頭が、
ボックも得意のヘッドバットから、

割れてしまうんじゃないかと、

心配してしまいます。

アントニオ猪木戦(参照:欧州“殺し”紀行~vier~~finale~)以外の、

来日時の試合はどうだったのでしょう。

そうだ!! 今こそ、

スパさんから頂いたDVD(参照:サンタクロースがやって来た)で検証してみましょう!!
ボックの人間風車1

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tag : ローラン・ボック ゲーリー・オブライト

THE FINISH!!

冬。

雪深き北国に住む私らにとって、

小さな頃から必ずやっていた事は、

ふかふかと積もった深雪の上での、

プロレスごっこです(笑)。

体の成長と共に、

また時代と共に、

繰り出す技は変化していき、

小学生の頃はツープラトンのブレーンバスター、バックドロップ。

中学生の頃はスープレックス系。

高校時代はパワーボムとDDT。

私は橋本のDDTを食った時の、

武藤の“脳天突き刺さりムーブ”が好きで、
橋本DDTtoムトちゃん

好んで友人(橋本ファン)にDDTをかけてもらってましたが、

ある日、財布を紛失してしまい、

半泣きした事があります(笑)。

…という事で、

久々の技トーークは、

橋本真也DDT進化論です。
高速のDDT!!

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tag : 橋本真也 DDT ジェイク・ロバーツ 天龍源一郎

♪武器だと言ってるじゃないの、ほっほ~

はい、技トーークです。

前回の続編です(参照:♪飾りじゃないのよロープは、はっは~)。

ロープワーク…これはプロレスリングには欠かせない技術なのですが、

振られると戻ってくる、

走って来るのを待っている、

これらがプロレスの約束事、

すなわちセオリーとして認識されている現状ですけど、

実はロープワークには深い意味があるんですね。

 純プロレス主義!―プロレスを愛する男たちが語る「プロレスとは何か?」 より
“人間風車”ビル・ロビンソンが教えてくれたプロレスリングの定義

ビル・ロビンソン
「プロフェッショナル・レスリングの試合でロープワークが導入されたのはビフォア・マイ・タイム。私が生まれるよりもずっとまえのことだ。1920年代にはすでにロープの反動を利用したカウンター・ムーブが使われていた。(略)“ロープワークとは自分と相手のバランスとディスタンス(距離)を自由自在にコントロールするテクニックである”というのが私の持論だ。相手をロープに飛ばすのは自分の体のバランスとポジションを取り戻すための手段であり、これとは反対に(相手にロープに振られた場合)自分からロープのリバウンドを利用するのはその次、そのまた次のカウンター・ムーブを狙うためのポジションづくりということになる。ロープワークはたいへん有効な攻撃手段である」


ロープの反動を利用するという事には、

グラウンドにおけるポジショニングと同じ位に、

重要な意味があるのですね。

基本的に相手に振られる場合でも、

自ら走る場合でも、
藤波のロープワーク1

ロープに当たる瞬間は、
藤波のロープワーク2

右手でトップロープを掴みながら、
藤波のロープワーク3

右半身を預けていきます。
藤波のロープワーク4

反動がつくと、そこから走って行き、

受け身やカウンターの体勢に入っていきます。
藤波のロープワーク5

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tag : ビル・ロビンソン 藤波辰巳 高田延彦 ジミー・スヌーカ ビクトル・ザンギエフ 三沢光晴

♪飾りじゃないのよロープは、はっは~

時間が空いたら今だに手にしています。

猪木本(参照:猪木本)。

その上巻を読んでいて、

アニマル浜口のインタビューが、
浜口もインディアン・デスロックで返すが、

非常に面白かったです。

80年代前半、猪木からの屈辱的マッチメイクも受け入れた浜口(参照:男の道は、はぐれ道。)。

他のレスラー同様、猪木を語っているのですが、

その中でも技術論に関して、

浜口は“ロープワークの素晴らしさ”を挙げていました。

寝技の強さや、目を抜きにいく非情さとは、

一風違った論旨が興味深かったです。

アントニオ猪木50Years (上巻) (B・B MOOK 664 スポーツシリーズ NO. 536)
 アントニオ猪木50Years 上巻 より
アントニオ猪木には動物の本能、狂気があった

浜口
「技術的なことでいうとそうですね、ロープワークです。あれは凄い。誰もマネできないですね。プロレスの中において、ロープワークを使いますよね。それがうまいんです」

「ロープワークっていうのは、速くいけばいいってもんじゃないんだよね。猪木さんの場合は低いんですよ。スタートダッシュみたいな感じで。リングの幅は決して広いわけじゃないのに、それをかっこよく大股で重心を低くしてガーッといく。あれはなかなかできないですよ。教えられてできるものではなくて、感性でしょうね。」


そう言われればどんな対戦相手にも、

猪木はロープに振られると、

低い体勢で全力疾走していました。

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アントニオ猪木とタックル技術

先日の記事(参照:男の道は、はぐれ道。)で、

猪木が浜口のタックルを捌く場面を紹介しましたが、
浜口の低いタックルは、

軽く捌いて、

近年、格闘技的見解として、

『猪木にはタックル等のテイクダウン技術がなかった』という論調が、

通説となっています。

 1976年のアントニオ猪木 より

柳澤健
タックルには一瞬にして相手の懐に飛び込むスピード、相手の虚をつくタイミングの良さ、そして何よりも勇気が必要となる。
当時世界最高のプロフェッショナル・レスラーのひとりであった猪木には、グラウンドで相手をコントロールする技術も体力も経験もあった。
だが、相手を倒す(テイクダウン)技術に関しては全くの素人であった。
(略)カール・ゴッチは猪木にタックルを教えなかった。ロックアップから始まる通常のプロフェッショナル・レスリングには必要ないと考えたからだろう。


果たして猪木の技術の中には、

“相手を寝かせる”という格闘技の基本中の基本が、

本当に失われていたのでしょうか?

素人なりに過去の映像と、

自分の記憶を辿ってみたいと思います。

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tag : アントニオ猪木 タックル ビル・ロビンソン ボブ・バックランド グレート・アントニオ ヘンゾ・グレイシー 藤田和之 柳澤健

『三沢のエルボー』

本日、偉大なるプロレスラー、

三沢光晴の死からちょうど半年が過ぎました。

ここでは何度か書きましたが、

私にとっての三沢は“受け身の天才”でも“垂直落下プロレスの象徴”でもなく、

紛れもなく“闘うプロレスラー”でした。

ですからエメラルド・フロウジョンよりも、タイガードライバー91よりも、

エルボーだった訳です。

そう、『三沢のエルボー』です。
あくまでエルボー、

今年最後の技トーークは、

追悼の意味も込めて、そのエルボーを私なりに検証してみようと思います。
三沢のエルボー

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tag : 三沢光晴 エルボー

ボマイェ考

久方ぶりに技トーークをお送りいたします。

中邑真輔の一撃必殺となりつつある、

膝蹴り…そう、ボマイェについてです。
後頭部へのボマイェ

私が新日をちょっと見送っている間に、

中邑は矢野通らとヒールユニットを結成し、

ストロングスタイルの復興を掲げました。

その象徴的な必殺技として、ボマイェは誕生した訳です。

 週刊プロレス №1490 より

中邑
「ヒザ蹴りっていったらそれまでは受けるの専門でしたからね。それを逆転の発想で。どうすればいちばん角度的に入るかなんていうのは、自分が受けてきてるんで。それは非常によくわかってるつもりなんで」


確かに中邑はプロレスと総合の試合において、自身の武器である両足タックルを放つ際に、

何度もカウンターの打撃を食うという痛い目に遭ってきました。

プロレスでの必殺技誕生には、

いくつかのパターンがあります。

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tag : 中邑真輔 高山善廣 アレクセイ・イグナショフ ジャンボ鶴田 坂口征二 キラー・カーン 武藤敬司 ボマイェ

プロレスの芸術品

プロレスの技には様々な意味合いを持つものがありますが、

こと“芸術品”と呼ばれるのは、原爆固め…そう、ジャーマン・スープレックスのみです。

伝説の原爆固め②

U系の中でもジャーマンを得意とする選手はたくさんいましたが、

本当に“芸術”と呼べた形は数えるほどです。

その中で「一人だけ挙げなさい」と言われたなら、

私は迷う事なく、中野龍雄を推したいと思います。

得意のジャーマンで、

しかし、中野の“芸術品”といえば、

ジャーマンよりも逆片エビ固め

いわゆる“シャチホコ固め”なのです。

シャチホコ!!


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tag : 中野龍雄 シャチホコ固め UWFインターナショナル

UWFの象徴~羽根折り顔面締め~

不人気企画(泣)のYoji Anjo Is Aliveシリーズもどうにか vol.8 を迎える事が出来ました。

そして、ありがたくただ一人だけ(再泣)YYさんのコメントも頂けました(感涙)。

そこで気になった一言。

チキンウィングフェースロック・・・
私はこの技の決まり手、見た事がありません!


な…なんと!!

今や旧UWF時代からの象徴である、チキンウィング・フェースロック(羽根折り顔面締め)のフィニッシュシーンをご存知ないファンが既に主流となっているんですねぇ…

高田vs越中の名勝負(参照:伸彦とエッチュー)もこの技の攻防がハイライトでした。

チキンウィングフェイスロック

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プロレスラーのテイクダウン

総合格闘技の試合において、組み技の競技者=グラップラーが勝利に向けてまず最初に力を注ぐのが、テイクダウンを奪うことです。

その代表的なものとして、ほとんどの方が思い浮かべるのは下半身へのタックルだと思います。

ただしタックルという攻撃ほど、高い技術を要して尚且つリスクの高い攻撃はないでしょう。

もう一つの手段として、あらゆる投げ技も重要な武器だと思います。

しかしこれも組み付くまでに大変なリスクがあります。

その代わりタックルは入る瞬間だけではなく、がぶられたり潰された場合に致命傷を負ってしまう可能性が高いのですが、

スープレックス系ならいざ知らず、腰投げ系の技なら失敗してもそれ程の危険はないと思います。

あくまでも素人の見解ですが…

裸体での投げ…これこそプロレスラーが最大限の力を発揮できる技術だと思います。

世界各国、多種多様なプロレスリングの試合で必ず見られる技に首投げ(フライング・メイヤー)と、腰投げがあります。

相手を腰に乗せ、脇に差した腕の力で投げつける。

時には序盤戦のチェーンレスリング(?)の中で。

時には相手の技に対する返しとして。

猪木難なく返す

柔道出身者はさらに実戦的に、払い腰としてグラウンドへのつなぎ技として使うことも多いです。

橋本真也の払い腰はタイミングといい、角度といい絶品でした。

ベイダー、ビガロ、ノートンの巨体、さらにはグレート・コキーナにまで完璧な型で投げきっていました。

橋本の払い腰

意外な名人として、これまた柔道出身の安生洋二がいます。

安生の場合はほとんどタックルという技は使うことがありませんでした。

その代わり、この払い腰からグラウンドへスムーズに移行するコンビネーションは流れるようでした。

綺麗な払い腰

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tag : アントニオ猪木 高田延彦 橋本真也 安生洋二 ウィリエム・ルスカ 吉田秀彦 払い腰

赤鬼の殺人風車

1991年8.24 静岡産業館での安生戦(参照:Yoji Anjo Is Alive vol.6~ポリスマン最大の功績~)を皮切りに無敗街道を突っ走った“赤鬼”ゲーリー・オブライト

その持ち味はやはりパワーと同時に巨体に似合わぬスープレックスの切れと威力。

軽量の田村を軽々と

それまで日本マットにおいてスープレックスといえば、“始祖”カール・ゴッチの理論が常識となっていました。

いわゆる「反り投げ」

しかしゲーリーの自論を読んでみると、

スープレックスの威力を生むためには“反り”は重要じゃないことがわかります。

元気よくアピール

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tag : ゲーリー・オブライト UWFインターナショナル スープレックス

冷静かつ冷酷に。

久々の技トーークです。

昨日の記事(参照:最強の名の下に)の中で紹介した高田vsゲーリーのフィニッシュ前の一撃。

躊躇なく顔面へも

直撃ではないですが、膝立ちの“2点ポジション”の相手に対してUインタールールで認められている顔面への打撃を敢行しています。

結果、ゲーリーにダメージを負わせて最後の腕ひしぎ逆十字へつなぎました。

この蹴りに行く際、高田には寸分の躊躇もありません。

勝利に対するひたむきさが、冷酷なまでの攻撃となって表れてます。

この蹴り。

もしも、あの時に同じ気持ちで繰り出されていれば…

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tag : 高田延彦 田村潔司 ヒクソン・グレイシー 吉田秀彦 PRIDE

徹底比較・田村vs桜庭

とりあえず昨日の 別れは突然に において、1996年の田村vs桜庭3連戦、

“過去”を振り返る作業は終了いたしました。

そうするとですね…今度は“現在”なわけです。

しかしながら二人が、直接相まみえた記録というのは“過去”にしかないわけですから、

ここは恒例の 技トーーク において、当時の試合を元に両者のスキルを素人なりに検証してみたいと思います。

開始直後

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tag : 田村潔司 桜庭和志 UWFインターナショナル

猪木vs石澤スパー続編

先日の 続・ちょっと足を、やっちゃいました… での猪木vs石澤のスパーが好評でしたので、同じビデオに収録されてる続きをUPします。

映像は猪木が亀の体勢からスタート。

猪木vs石澤①

猪木vs石澤②

猪木は下から難なくダブルリストロックで返します。

猪木vs石澤③

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tag : アントニオ猪木 石澤常光 スパーリング 技トーーク

続・ちょっと足を、やっちゃいました…

ネタに困った時、いつも助けられます。

今日の123daさんのコメントで、


あと驚いたのは2.6の藤原戦でアキレス腱固めを仕掛けられた時の瞬間、足を入れて防いだ時がありましたよね。

の部分。

以前、 猪木なら何をやっても…いいんです。 で紹介した1986年の試合での場面です。

アキレス腱の返し

足関節技についてよく言われるように、単に猪木の足首が柔かいから極まらないという事よりも防御の技術に長けてるから極まらないんですね。

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tag : アントニオ猪木 石澤常光 永田裕志 スパーリング 技トーーク

オイ、飛べんのかい?

10.13両国の中邑戦でフィニッシュとなった武藤の“奥の手”フランケンシュタイナー。

実は猪木が元祖という 123daさん のご指摘に私はプロレスの奥深さとを改めて思い知りました。

猪木のフランケンシュタイナー連続写真by123daさん

と同時に、猪木の空中殺法=飛び技をいくつか思い返してみました。

ベストショット延髄

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tag : アントニオ猪木 技トーーク

紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
44歳のプロレス話


待て待て待て待て!! 読め!! 俺の記事をこの野郎!! 待て貴様ぁ!!

どーですかぁーーーー!!

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