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海賊亡霊あらわる episode.7(1988)

6から続きました。

1988年夏、飛龍革命以降の新日マットでは、

急速に世代交代が進んでいきました。

そのハイライトとなった8.8 横浜文化体育館における、

藤波辰巳アントニオ猪木の60分フルタイムドロー(参照:二つのタオル)は、

文字通りプロレス史に残る名勝負でした。
藤波の腰に

これでもう本当に海賊男の出る幕はないと思われた、

…のですが!! 秋の新シリーズに血の匂いと共に、
88戦国シリーズ予告1

“悪のマネージャー”将軍KYワカマツの姿をフラッシュバックさせつつ、
88戦国シリーズ予告2

ガスパーズの参戦予告映像が、

ブラウン管に映し出されました!!
88戦国シリーズ予告3

再び新日マットの主役に躍り出るかの様な前フリの締めは、

指差しポーズの猪木…今回も迎撃役なのか!?
88戦国シリーズ予告4

しかし猪木は引退騒動からこのシリーズを欠場、

前回共闘を誓ったディック・マードックの名もありません。

いくつかの謎を残したまま、

1988年8.26 後楽園ホールにおける、

『'88戦国シリーズ』開幕戦を迎え、

いきなりビリー・ガスパーは、

因縁深いマサ斎藤との一騎打ちです。
マサ斎藤vsビリー・ガスパー

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tag : 海賊男 海賊亡霊 ビリー・ガスパー バリー・ガスパー アントニオ猪木 ビッグバン・ベイダー マサ斎藤 ディック・マードック カウボーイ・ボブ・オートン

透明なリングアウト勝ち(1988)

思えば32年前の春、

突如決起した藤波辰巳(現・辰爾)の“飛龍革命”(参照:俺達の飛龍革命)に、

新日ファンは微かな希望を見出したものです。
飛龍革命4

その第一関門に待ち受けていたのが、

難攻不落の“皇帝戦士”ビッグバン・ベイダーだったことで、

悲壮感を漂わせたドラゴンの姿を、

我々も必死に応援することとなりました。
立ち塞がる皇帝戦士

前髪を切った藤波の覚悟、

真一文字に結ばれた口元にも表れています。
飛龍革命の第一歩

1988年4.27 大阪府立体育会館

藤波辰巳vsビッグバン・ベイダー
を振り返りましょう。
藤波辰巳vsビッグバン・ベイダー

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tag : 藤波辰巳 ビッグバン・ベイダー

海賊亡霊あらわる episode.6(1988)

唐突ですが、5からの続きです。

『ワールドプロレスリング』のゴールデン・レギュラー最後における、

ビリー・ガスパーとの2度のシングルマッチでは苦戦したものの、

最終的にアントニオ猪木が、

セコンドのガリー・ガスパーをピンフォールしたことで、

強引に決着がつけられた形となりました。
カウント3奪取

テレビは1988年4月より、

土曜夕方4:00放送となり、

日本プロレス界は新生UWFを除き、

“冬の到来”を迎えます。

飛龍革命が勃発(参照:俺達の飛龍革命)してから、

リング上の主役も藤波辰巳に移りつつありました。
飛龍革命4

そんな中『'88IWGPチャンピオンシリーズ』に、

海賊男が再び来襲して来たのです。

この頃の私は高校進学時期で、

毎週の録画も滞ったりしていますが、

当時のVHSを観ると、

海賊男は噂された通り、

“悪の正太郎くん”こと将軍KYワカマツとの合体を果しています。
遂に極悪合体

まずはシリーズの終盤、1988年6.17 五泉市民体育館での試合直前、

伊津野亮レポーターの突撃取材からです。

満を持したワカマツは開口一番、

ワカマツ
「よぉし!」
と告げてから、
伊津野レポーターがワカマツに直撃

マイクを手にハイテンションでシャウトします。

ワカマツ
「長州軍の長州!! マタ斎藤!! この将軍KYワカマツを、よくも恥をかかせてくれたな!!」

「よぉし!」

尚も語気が強まります。

ワカマツ
「一週間前、よくも大衆の前で! 恥をかかせてくれたなコラ!!…」

「長州!!…」

エンジンが温まってきたところで、

息を吸い込んだ瞬間にカメラは突如、

放送席に戻ります(笑)。
ぶった切る放送席

これ現在のバラエティ番組でよく使う手法ですよね。

ロケなどで若手芸人のテンションが上がってきたところで、

ぶった切ってスタジオに切り替えるという(笑)。

実に絶妙のタイミングなんですよ、これが。

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tag : 海賊男 海賊亡霊 ビリー・ガスパー バリー・ガスパー 将軍KYワカマツ 長州力 マサ斎藤 藤波辰巳 木村健吾

ぼくらはギリギリの勝利をみてきた。(1983)

激動の日々の中で、

我々プロレスファンも様々な想いの中、

今夜も金曜夜8時がやって来ました。

束の間、あの日に帰りましょうか。

今回も“我々は一蓮托生”とばかり、

盟友・流星仮面二世さんのブログから引用です。

 団塊Jrのプロレスファン列伝 / 名レスラー伝~大好きなマスクマン~ より

さて今回はですね、マスクマンですよ。ボクがマスクド・スーパースター好きなのはもうおなじみですが、これがですね~、ヘビー級のマスクマンというのがツボ、大好きなんですよ。というわけで今回はマスクド以外に大好きなふたりのマスクマンをご紹介します。

(略)続いてはビッグ・ジョン・スタッドです。(略)82年の年末からWWF所属となったことにより、83年には新日本プロレスの第1回IWGPにアメリカ代表として出場します。このときはリングネームこそ全日本プロレス来日時と同じくビッグ・ジョン・スタッドそのままでしたが、肉体は初来日当時よりビルドアップされて筋骨隆々。さらに黒いマスクを被りマスクマンとして登場したことにより注目を集めました。

(略)初めての新日本参戦となったこのシリーズでは5月13日、大宮スケートセンターでの決勝リーグでアントニオ猪木とのシングル初対決が実現します。


流星さんが大好きなスーパーヘビー級マスクマン、

父であるマスクド・スーパースターはもちろん、

スーパー・デストロイヤーと並んで挙げられた名は、

“人間起重機”ビッグ・ジョン・スタッドでした。
ビッグ・ジョン・スタッド入場

今から5年前、

満を持して流星さんとの初対面(参照:世界に一つだけの縁~6年半越しの運命という名の前編~)前、

レガ自作DVDを制作するにあたって、

リクエストをお伺いしたところ、

「大型マスクマンが好きなんですよ~。B・J・スタッドとか」という返信が。

ところが私、スタッドの映像がなくてですね、

期待にお応え出来なかったんですねぇ。

あれから月日が流れ…今回、動画を見つけました。

対戦相手はもちろんIWGPの提唱者、

“燃える闘魂”アントニオ猪木です。
猪木入場

1983年5.13 大宮スケートセンター

IWGP決勝リーグ戦

第1回IWGP決勝リーグ戦

アントニオ猪木vsビッグ・ジョン・スタッドを振り返りましょう。
アントニオ猪木vsビッグ・ジョン・スタッド

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tag : アントニオ猪木 ビッグ・ジョン・スタッド IWGP 流星仮面二世

みのる少年の事件簿(1987)

新型コロナウイルス感染拡大を防ぐべく、

大会中止が続く新日本プロレス。

他団体は無観客でビッグマッチを敢行するという、

文字通りマット界も異常事態に突入。

こういうときこそ歴史を振り返りましょうか。
猪木、ベイダーと初遭遇

現役のNJPWレスラーズが、

自身の思い入れで過去の名勝負を振り返る、

テレ朝チャンネル2『ワールドプロレスリング オレのメモリアルバウト』。
オレのメモリアルバウト

先日放送された鈴木みのるの回が、

抜群に面白かったです。

TPG(たけしプロレス軍団)の登場から、

アントニオ猪木の強権発動によって、

暴動が発生したあの日(参照:天才・かんじの狂気が出るプロレス!!~前編~同~後編~)。
TPGin新日本

それは当時、

一介の新弟子に過ぎなかった鈴木が、

猪木の一挙一動を見て、

「プロレスラーとは何か?」を知った夜だったそうです。
ベイダーの後方には鈴木の姿

1987年12.27 両国国技館

アントニオ猪木vsビッグバン・ベイダー

猪木vsベイダー

この試合をチョイスした鈴木の言葉に、

80年代の新日を愛した者として胸打たれました。

鈴木
「何でこれ選んだかっていうと、試合後に大暴動が起きたんだよね」

鈴木の猪木論1

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tag : 鈴木みのる アントニオ猪木 ビッグバン・ベイダー

元気があれば何でも出来る

我らがスーパーヒーロー、

アントニオ猪木が喜寿を迎えました。

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tag : アントニオ猪木

ヨンクチュアリ~ザ・スコアー検証の続編~

ヨンクチュアリ…そう、4か月ぶりの検証作業でございます。

前回は当ブログお得意の、

“尻切れトンボ”的な結末といいいましょうか、

放送時間内に収まらず、

「ごきげんようさようなら」的なエンディングで、

申し訳ありませんでした。
ここまでOP曲は変わらず

そんな中、盟友・流星仮面二世さんのブログにて、

楽しそうな超豪華忘年会の記事において、

心強いお言葉をお見受けした次第です!!

 団塊Jrのプロレスファン列伝 / バベルの塔は崩れない より

まずUWFの会場使用の方ですが、Mさんは89年の1月の武道館から、UWFをほぼ毎大会、観戦していたということで期待が高まりましたが、残念ながら音楽的な記憶が定かでなく、これは謎となりました。しかし当時UWFの興行にはハウンドドックの関係者も多く関わっており、その中に知り合いがいるらしいMさんは、そのルートで調べられれば…ということでした。いやぁ~期待度が高まりますな~。

そして新日本のオープニングにザ・スコアーが使われた時期ですが…レガさんが突き止める寸前まで迫りながら、映像再生不能により無念の中で弾き出された「89年2月末から4月29日」という期間でしたが、ここでSさん

「(その期間のワールドプロレスリングを録画さしたものなら)あるはずだなぁ」

あ、あるのかぁー!!これはすごい!!

ということで現在、調査中です。ザ・スコアーの謎、判明の日は近そうです!!


ありがたい!!

流星仮面1号ことMさんによって、

遂にその答えが明らかになるのか!?

しかもこのMさん、

一個一個のエピソードも素敵で、

同じプロレスファンとして、

信頼のおける話ばかりじゃないですか!

とにかく…何よりこの宴に参加したくてたまりません!!(笑)
流星軍団
※ 画像は 出撃だ!!流星仮面二世!! より

しかしながら甘えてばかりもいられません。

そっちがそうなら、こっちもそのつもりだ、という、

小林イズムが黙っていられません。
小林軍団

某動画サイトにて『ワールドプロレスリング』の、

1989年2.25放送回映像を発見しました!!
レッドブル軍団プレデビュー

まさにこの日は2.22 両国国技館における、

ソ連レッドブル軍団のプレデビュー戦が、

番組の目玉でした。
背中にはCCCPの文字

さあ、オープニングの曲が流れましたよ!!
ワールドプロレスリングOP

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追悼・地獄の落武者

今年も新年から、

往年の名レスラーが天に召されました。

90年代のマット界において、

“喧嘩最強”と謳われたケンドー・ナガサキです。
“地獄の落武者”ケンドー・ナガサキ

 東スポWEB / 死去“ケンカ最強男”ケンドー・ナガサキさんの超絶武闘伝 より

日本プロレス界の「喧嘩最強男」が天に召された。レジェンドレスラーのケンドー・ナガサキ(本名・桜田一男)さんが12日に死去したことが大日本プロレスから発表され、マット界は深い悲しみに包まれた。71歳だった。北海道・網走刑務所で育ち、海外で名声を獲得した後に日本のプロレス界で活躍。数々の団体を渡り歩き、1995年3月の旗揚げから大日本を支えた功労者は、知る人ぞ知る数々の武勇伝を持つ男だった―。

(略)死因は不明。2016年に心臓の手術を受けるも、数日前までは元気な姿を見せていたという。近親者がいないため葬儀日程などは未定で、小鹿会長は「彼がおらんかったら大日本の存在はなかった。感謝しかない。親族の方がいらっしゃいましたら、どうか大日本プロレスまでご連絡ください」と涙をぬぐった。

(略)大相撲からプロレスに転向。米国に渡って悪役レスラーとして一時代を築いた。


現在では日本一のデスマッチ団体・大日本プロレスですが、

旗揚げ時に掲げていたテーマは“ハラキリ”路線。

デスマッチの真逆をいくバーリトゥードによる、

“打倒ヒクソン・グレイシー”というものでした。
1994年のヒクソン・グレイシー

何といっても私の中でナガサキの記憶は、

1995年9.26 駒沢オリンピック公園総合体育館における、

八角形リングでVTJルールのvsジーン・フレイジャーからです。
ナガサキのVT挑戦1

完全アウェーのプロフェッショナル修斗公式戦に乗り込んで、

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tag : 訃報 ケンドー・ナガサキ ランボー・サクラダ ロッキー・ジョンソン アントニオ猪木 藤波辰巳 木村健吾 ミスター・ポーゴ ブルーザー・ブロディ コンガ・ザ・バーバリアン

俺の獣神ベスト5~番外編~(1987)

獣神サンダー・ライガーの誕生前夜、

山田恵一として忘れられないタッグマッチがあります。
遠慮なしに咬みつく山田

それはプロレス史的には、

特筆される様な名勝負でも何でもなく、

数あるテレビマッチの一つに過ぎない試合。

1986年2.5 大阪城ホールでの、

猪木とUWF軍の初遭遇(参照:本家と元祖の闘い)に続き、
遠慮する事ぁねえぞ

総帥であるアントニオ猪木から抜擢を受けた、

1987年10.19 富士市吉原体育館

アントニオ猪木、山田恵一vs藤波辰巳、長州力
です。
アントニオ猪木、□vs藤波辰巳、長州力

当時の新日は新旧世代闘争が、

巌流島の決闘によってぼやけてしまい、

迷走に向かって行きかねない状況。
巌流島待ったなし

ファンの関心も世代闘争より、

長州力vs藤波辰巳や、vs前田日明といった、

ニューリーダー同士の対決に向いていました。
「藤波っ!」

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tag : 山田恵一 獣神サンダー・ライガー アントニオ猪木 藤波辰巳 長州力 ドラディション

俺の獣神ベスト5~その2~(1987)

~その1~からの続編であります。

獣神サンダー・ライガーの思い出…に突入する前に、

もう一丁、山田恵一を振り返らせて下さい。
山田壮行試合2

1986年秋、海外へ旅立った山田でしたが、

1987年の夏には凱旋帰国。

帰国と同時に『スープレックス山田くん』もリリースされ、

スター街道を一直線に進むかと思われました。
スープレックス山田くん

ところが凱旋帰国第一戦から、

イージーな相手とはマッチメイクしないのが新日流。

旅立つ前と同じく立ちはだかったのが、

“殺戮の微熱青年”高田延彦でした。
高田のソバット

舞台は1987年7.19 両国国技館における、

IWGPジュニアヘビー級王座決定トーナメント一回戦

高田延彦vs山田恵一
です。

より一層パンプアップされた肉体で、

映画『ロッキーのテーマ』に乗って、

山田はセルリアンブルーのリングに帰って来ました。
山田颯爽と凱旋

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tag : 山田恵一 船木優治 高田延彦 越中詩郎 IWGPジュニアヘビー トップ・オブ・ザ・スーパージュニア

俺の獣神ベスト5~その1~(1986)

獣神サンダー・ライガーの現役引退が、

いよいよ残り一ヵ月弱となってしまいました。

ここは【腕ひしぎ逆ブログ】でも思い出を綴って、

ライガーの名勝負をプレイバックしたいと思います。
ライガー最後のBOSJ

まずライガー…の前に山田恵一!!

ライガーが生誕する前に新日に存在していた、

この小さな名レスラーを回想するところから始めましょう。
“あすなろ戦士”山田恵一

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tag : 山田恵一 藤原喜明 高田伸彦 IWGPジュニアヘビー 後藤達俊 ヤングライオン杯

海賊亡霊あらわる episode.5(1988)

4からの続きです。

1988年3.4 長崎国際体育館における、

海賊男ビリー・ガスパーとの初対決は、

不完全燃焼の末、アントニオ猪木の反則勝ちに終わりました。
忍び足で乱入

その後もガスパーズはますます勢いに乗り、

同じく猪木の首を狙う者がいれば、

邪魔者とばかり無差別殺戮の構えを見せます。
猪木壊滅宣言

3.11 愛知県体育館では、

ポスト猪木の最右翼、長州力とタッグで初対決。
タッグマッチ出陣も、

ガリー・ガスパーがサソリ固めで捕えられてしまいますが、

ビリーは慌てることもなく、
ガリーのピンチに、

約1ヵ月ぶりの白い粉を撒きました。
白い粉再び

さらに返す刀でマサ斎藤の額を割り、

大流血に追い込む残虐ぶり。
マサは大流血

この暴挙には長州もキレずにはいられません。

長身のガリーを組み伏せると、

力の限りにマスクを引き裂きにかかります。
怒りの長州はマスク破り

これにはガリーも大慌て!!

ほぼ顔が露出してしまっています!!
ほぼほぼ顔が出ている

例えこんな目に遭わされたとしても、

海賊男はそれを逆手に取っていきます。
ほぼ顔が出ている

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tag : アントニオ猪木 海賊男 海賊亡霊 ビリー・ガスパー ガリー・ガスパー ディック・マードック

ヨンクチュアリ~ザ・スコアー検証の後編~

前編からの続きとなります。

盟友・流星仮面二世さんから受け継ぐ形で始めた、

『ワールドプロレスリング』におけるOP曲『ザ・スコアー』の初使用検証。
ワープロOP@スコア初期

 団塊Jrのプロレスファン列伝 より
プロレス研究所~ザ・スコアーは本当に新日本が最初だったのか?~

ザ・スコアーがUWFの会場で流れていた、UWFがザ・スコアーを使っていたとは、29年目にして初めて知る事実でした。驚きしかありませんでした。

(略)使用は偶然だったと思うんです。この曲を聴いた人が、あ、盛り上がっていい曲だな。使ったらよさそうだな、合いそうだなと…そんな気持ちで使用に至ったんだと思うんです。その気持ちがシンクロニシティし、テレビ朝日とUWFという離れた場所でありながら同時期に使用されたのではないかと…こう思うんです。

でも、ワールドプロレスリングが1月に対しUWFが5月なのはやっぱりちょっとおかしい気がします。


Wikipediaにも(1989年1月 -)と記されています。

ところが前編の検証でわかった通り、

1989年1月においては、

前年のOP曲(バンド名CUBIC名義の名曲!)と同じものが使われていました。
鈴木修氏、そしてCUBICとは!?

1989年2.4放送回(1.26 唐津市文化体育館)から行ってみましょう。

番組冒頭恒例のソ連ロケは、

サンボの専門学校『サンボ70』からです。
サンボ専門学校にて辻アナ

国家ぐるみでスポーツ英才教育をする、

まさしくロッキー4の世界そのものですね。
サンボ専門学校

思わずアントニオ猪木も、

たくさんの金の卵たちに真剣な視線を注ぎます。
猪木の熱視線

自らも練習に加わったのでしょうか、

最後は猪木も上半身脱いでのインタビューです。

猪木
「身体にね、生活の中に入って来るって、これ一番強みですね。そういう意味では我々ももっと育成しなくてはいけない。若手をね」

「もう今回の旅行は、とにかくいろんなことが勉強だったしね、私自身も。我々のプロレスの流れもね、大きく変わる時期かも知れません」

もう一度ソ連視察

まさに刺激充分な旅の締め括りでした。

場面変わって2.11放送分(2.3 山形県体育館)のタイトルバックです。
OP曲は尚も変わらず

ん~、2月に突入しても、

OP曲はそのままですねぇ。
唐津大会OP

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ヨンクチュアリ~ザ・スコアー検証の前編~

今年の3月を以って、

テレビ朝日系列の『ワールドプロレスリング』が、

何と放送50周年を迎えました。
ワープロOP@1976

その長きにわたる放送期間の中でも、

番組の顔とも呼ぶべきオープニングは、
ワープロOP@70年代3

幾度かリニューアルを重ね、

その時代ごとを彩って来ました(参照:OPとED)。
ワープロOP@80年代初頭1

昭和から入ったファンにとっては、

テレ朝スポーツテーマの『朝日に栄光あれ』が、

最も思い入れ深い曲ですが、
昭和のワープロOP

1987年の『ギブUPまで待てない!!』開始以降、
ギブUPのOP@久保田

頻繁に変わっていったOP曲の中で、
ワープロOP@チャゲアス

実は最長使用曲となったのが『ザ・スコアー』なのです。

この名曲に関して盟友・流星仮面二世さんが、

昨年2月にとても興味深い考察をされています。

 団塊Jrのプロレスファン列伝 より
プロレス研究所~ザ・スコアーは本当に新日本が最初だったのか?~

ワールドプロレスリングがザ・スコアーを使用したと思われるのは89年1月14日です。一方、ボクが今回UWFでのザ・スコアーを確認したのは89年5月4日の大会のです。その間、およそ4ヶ月あります。

89年こそ共通ですが、使用時期に4ヶ月の間があるんですね。なのでこれだけ聞くとUWFがワールドプロレスリングのをパクったのではないか?と、そう思われる方もいらっしゃるかと思います。

しかし、他の団体が使用している曲を他の団体が使うというのはプロレスにおいてはタブーでもありますし、やったところで非難はあれど得することもないので、これはちょっと考えられません。


実は『ワールドプロレスリング』でのOP曲使用以前に、

新生UWFの会場で使用されていたのでは!? という説です。

今回、流星さんの後押しを頂く形で(いわゆるいつもの便乗です=笑)、

この『ザ・スコアー』プロレス界初出し映像を、

発掘することに成功しました。

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海賊亡霊あらわる episode.4(1988)

さてさて、3からの続きです。

会場での帰れコールとは裏腹に、

次々と要求が受け入れられ、

一気にアントニオ猪木との一騎打ちまで登り詰めた、

海賊男ビリー・ガスパーガリー・ガスパー

1988年3.19 長崎国際体育館大会、

セミファイナルのリングに立った猪木の目は、

久々に輝きに満ちていました。
久々に燃える闘魂

続いてリングインしたガスパーズの二人、

一年がかりの物語は遂に本丸へ辿り着きました。
いきなり二人で立ち塞がるガスパー

『ワールドプロレスリング』20年弱にわたるゴールデン放送、

その主役である猪木“最後の抗争相手”は、

まさかまさかの海賊男でした。

アントニオ猪木vsビリー・ガスパー、初対決です。
アントニオ猪木vsビリー・ガスパー

ガスパーズ二人の圧力で赤コーナーに追い詰められ、

身動きがとれない猪木。
孤立無援の猪木は、

たまらずエプロンに出ると、

入場口に向かって誰かを呼び込みました。
誰かを呼ぶと、

背を向けた猪木にガスパーズは猛然と襲い掛かり、

それを救うべく登場したのは、

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海賊亡霊あらわる episode.3(1988)

神出鬼没に2からの続きです。

激動の新日プロマットを、

搔き回すだけ搔き回してから、

忽然と姿を消した海賊男

最後にリングに現われたのは、

1987年6.9 大阪府立体育会館において、

マサ斎藤と組んで臨んだ、

アントニオ猪木高田延彦とのタッグマッチでした。
マサが耳打ち

しかしながらこの時の海賊は、

猪木とマサさんが異口同音に、

これまでとは“別物”であることを断言。
「あれは別物だね」

世代闘争の勃発(参照:行間にシュートPride of instinct.6~当たって砕けろ!! 後編~)から、

猪木とマサの抗争激化(参照:Pride of instinct.1~男なら死ぬまでやってやる!! 前編~同.14~巌流島の決闘 終章~)、

さらにTPGの殴り込み(参照: 天才・かんじの狂気が出るプロレス!!~前編~同~後編~)まで、
TPGin新日本19

リング上が目まぐるしく動いていく中で、

『そもそも海賊は亡霊に過ぎず、初めから存在していなかった』と。
海賊男の正体は…

それぞれのプロレスファンが自分に言い聞かせて、

悪夢を消し去ろうとしていた頃、

雪の札幌に再び海賊男が出現したのです。
札幌に出現した海賊男

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Pride of instinct.14 ~巌流島の決闘 終章~(1987)

さあ、13からの続き、

アントニオ猪木マサ斎藤の1987年のストーリーも、

その集大成となった『巌流島の決闘』も、

これでファイナルです。
なかなか起き上がれない二人

マサの完璧なまでのバックドロップが決まり、

両者ゆっくりと起き上がりますが、

今度は俺の番とばかり、

猪木もまた完璧な打点で延髄斬り!!
猪木の延髄斬り!!

モロに食ったマサはここで戦意喪失か?

ロープ際まで這っていきます。
マサは戦意喪失か?

猪木が近付いたその時!

マサはあらかじめエプロンに置いてあった薪で、

再び猪木の額に一撃加えました!!
いや! 薪があった!

今度はモロに食ってしまったのは猪木の方で、

形勢逆転に成功したマサは引きずり起こすと、
猪木を引きずり起こすと

2発目のバックドロップ!! これまた完璧な角度!!
バックドロップ!!

マサ
「どうだ参ったかコラ!!」


一発一発が渾身の力を込めたもので、

マサは自らも鼓舞する様に叫ぶと、

よろめきながら起き上がります。
よろめいてロープにもたれるマサ

ロープにもたれ掛かり、

猪木が立つのを待ってから、

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Pride of instinct 13~巌流島の決闘 伍の章~(1987)

12からの続きです。

巌流島はどっぷりと日が暮れて、

闇の中で明かりはテレビ用の照明と松明のかがり火のみ、

静寂の中で両者の息遣いと虫の鳴き声だけが聴こえる、

一種異様な雰囲気となってきた中で、

アントニオ猪木は突如ロープに走りました。
初めてロープに飛んだ

病み上がりに加えて、

長時間にわたるマサ斎藤の締め技の連続で、

激しくスタミナを消耗しているはずですが、

持ち前の神通力もあって動きが落ちることはありません。

トップロープ越しにマサを場外へ投げ落とすと、
場外へマサを落として

戦法をリング下でのラフファイトに切り替えました。

鉄柱攻撃からのヘッドバット連打、
ヘッドバット

この頭突きが実に7発!
さらにヘッドバット

激しいケンカ殺法を受け、

マサはたまらず腰から落ちます。
腰から落ちるマサ

振り返ったその顔は、

既に大流血に覆われていました。
大流血!!

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tag : アントニオ猪木 マサ斎藤

Pride of instinct 12~巌流島の決闘 四の章~(1987)

11からの続きです。

マサ斎藤の執拗な締め技の連続に、

病み上がりの体調もあって、

アントニオ猪木は大幅にスタミナを削られてしまいました。
ガッチリとスリーパー、

何とか脱出の糸口も掴みますが、
猪木は脱出、

マサはとにかく執拗に締め直してきます。

左腕に装着した分厚いサポーターは、

ここまでの段階でかなりの効果を発揮しています。
すぐに締め直すマサ

猪木は徐々に起き上がると、

マサのサイドに回り、
猪木は徐々に起き上がり、

ここでバックドロップ!!
バックドロップ!!

この闘い初めての大技が炸裂し、

マサに大きなダメージを与えたことで、

猪木は一気にイーブンに持ち込んだ感があります。
両者共にダメージ

何よりこの試合のリングの構造が、

それを可能にした模様です。

奇しくも同時に身体を起こした二人、
向き合って同時に起き上がる

1時間以上が経過したところで、

仕切り直しを迎えました。

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tag : アントニオ猪木 マサ斎藤 船木誠勝 上井文彦 訃報 橋本田鶴子

Pride of instinct.11~巌流島の決闘 参の章~(1987)

『巌流島の決闘』10からの続きです。

ロープを利したアームブリーカーで痛めつけた後、

アントニオ猪木はそのままトップロープ越しに、

マサ斎藤を場外へ投げ落としました。
場外へ投げ落とす

そして猪木もリング下に降り、

いよいよ芝の上での闘いに移行するかと思いましたが、
追う猪木

地面の感触だけを確かめたかの様に、

猪木はリングに戻り、すぐにマサも追随します。
再びリングへ

この闘いは組み際の攻防が興味深いのですが、

ここでは猪木から仕掛けます。

スライディングしながらのカニばさみ狙い(?)に、

マサは即座に対応して潰していきます。
猪木のスライディングを潰すマサ

しかしグラウンドで上になったのは猪木の方、

マサの左腕を取って、

変型の脇固めに取ります。
猪木は上になって腕を取る

マサが徐々に身体を起こすと、

猪木は片羽締めに移行。
起き上がるマサに猪木は片羽締め

マサは後方に体重を掛けて倒れていくと、

今度は猪木のボディシザースが極まりました。
猪木の秘技ボディシザース

この技は知る人ぞ知る猪木の“秘技”なのであります。

猪木は念には念でスリーパーも織り交ぜますが、

それ以前にボディシザースの威力でマサの顔色が変色します!!
スリーパーでマサの顔は変色

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Pride of instinct.10~巌流島の決闘 弐の章~(1987)

9からの続き、

やっとの思いでアントニオ猪木マサ斎藤がリングに立ち、

関門海峡からの潮風の中、

『巌流島の決闘』は始まりました。
夕刻の試合開始です

まずマサがリングの中央を取る形で、

低く身構えていきますが、
マサは低い構え

猪木は一定の距離を保ったまま、

一度ロープ外へ。
ロープアウトして間合いを外す猪木

猪木は時折、上空を見上げて、

どうにも集中出来ない様子です。

 週刊ゴング No.177 より

猪木
「ヘリコプターの音はイライラしたね。あれだけ低空で飛ばれると、爆音が直接、体に伝わってきたし、立ち合いは我慢比べといった感じだったね」


対するマサはそれに動揺することもなく、

猪木が戻ってくるのを待って、

より低い体勢から手を取りにいきます。
ファーストコンタクトは手繰り合い

ここも猪木はパッと間合いを外し、

上体を起こすと拳を握って何やら一言。
拳を握る猪木

マサはこれにも動じません。

心技体が充実…1987年のマサ斎藤完全体!!
マサは動じず

再び手繰り合いから距離が近付くと、

マサは右足を踏み出して、
低い構えから、

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Pride of instinct.9~巌流島の決闘 序の章~(1987)

さあ、8からの続き、

巌流島に皆さんを誘います。
巌流島2

これ以上ない位のコンディションに仕上げたマサ斎藤は、

決戦前日の1987年10.3に羽田空港を発ち、
マサIN羽田空港

空路にて、
マサIN機内

14時45分、山口宇部空港に到着。
マサIN宇部空港

そのまま宿舎である下関の東急インにチェックインするや、

すぐトレーニングウェアに着替えて、

島の見える岸壁まで2.5キロのランニング後、
マサのランニング

夕焼けの中、

しばらく決戦の地を見つめていました。
マサの視線の先には、

一方、アントニオ猪木の方は、

当初、週末に下関入りして『マリンピアくろい』で、

最終調整する予定でしたが、

風邪で体調を崩したため断念。

この日の夜、博多に到着したものの、

熱が40度まで上昇したため入院し、

一時的な処置を受けたのちに下関入り。

試合を待たずに逆境へ追い込まれてしまいました。
無人の巌流島

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Pride of instinct.8~お互いのプライドがルールだ!~(1987)

7からの続きです。

アントニオ猪木の口から正式発表された、

マサ斎藤との『巌流島の決闘』。
巌流島を語る猪木

この日の夜、

世代闘争もクライマックスを迎えます。

1987年9.17 大阪府立体育会館

新旧5対5イリミネーションマッチ

アントニオ猪木、坂口征二、マサ斎藤、藤原喜明、星野勘太郎vs藤波辰巳、長州力、前田日明、スーパー・ストロング・マシン、高田延彦

猪木、マサ、坂口、藤原、星勘vs藤波、長州、前田、マシン、高田

ここでもニューリーダーズには、

木村健吾の負傷によって第三世代の高田延彦が加入。

対するナウリーダーズはベストメンバーの布陣でしたが、

試合直前で猪木は星野勘太郎の首を気遣い、
星野を気遣う猪木、

そのまま通路を引き下がらせて、

リングを一瞥すると、
試合前に通路を引き下がらせる

場内は大きなどよめきに包まれて、

ニューリーダーズは一斉に抗議を始めます。
誰だ?

現われたのは“狂犬”ディック・マードック!!
マードックだ!

急遽メンバー変更で始まった試合は、

世代闘争のテーマからはやや変質したものとなりました。

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tag : アントニオ猪木 マサ斎藤 藤波辰巳 長州力 前田日明 藤原喜明 ディック・マードック 上井文彦 巌流島

Pride of instinct.7~これは絶対に俺には関係のないこと~(1987)

6からの続きです。

1987年6.12 両国国技館での、

'87IWGP優勝戦を最後に、

アントニオ猪木マサ斎藤の抗争は一時中断。
猪木がマサと坂口を引き寄せる

坂口征二藤原喜明らとナウリーダーズを結成し、

藤波辰巳長州力前田日明が中心となった、

ニューリーダーズとの『新旧世代闘争』に突入しました。

まずは試運転として『'87ビッグサマーファイトシリーズ』の開幕戦、

1987年6.29 後楽園ホールで猪木とマサは、

ナウリーダーズとしての初戦に臨みます。
猪木、坂口、マサvsビガロ、アレン、ムーア

それまで激しくぶつかり合ってた二人が、

コーナーに並んでいる画は新鮮でしたね。
コーナーに控える猪木とマサ

試合の方は巨漢揃いのガイジン組に、

猪木が掴まる場面もありましたが、

それぞれの持ち味が出て好試合に。

というか、この時期のクラッシャー・バンバン・ビガロは素晴らしいです。
好勝負の6人タッグ

最後は明大同期コンビの連係で、

勝利をものにしましたが、

猪木とマサの連係は見られませんでした。
明大同期コンビの連係

勝ち名乗りを受ける際にも、

マサだけ同調していないのも印象深かったです。
ナウリーダーズ白星発進

そして翌週、7.7 千歳市スポーツセンターで、

世代闘争の大一番を迎えました。
猪木、マサ、星勘vs前田、キムケン、木戸

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tag : アントニオ猪木 マサ斎藤 藤波辰巳 長州力 前田日明 武藤敬司

Pride of instinct.6~当たって砕けろ!! 後編~(1987)

5からの続きです。

この試合2度目の監獄固めがガッチリと極まり、

さすがにアントニオ猪木の柔軟な足関節でも、

これでは身動きが取れません。
より深く入った監獄

マサ斎藤の全体重が、

ピンポイントで左膝に乗った状態で、

猪木が苦悶の表情を浮かべると、
猪木コール!!

放送席ゲストの前田日明が的確な解説です。

前田
「そうですね、今回の場合はね、あのぅー、マサさんのね、右足が猪木さんの方のカカトに入ってるんでね。猪木さんの左膝が極まり気味なんでね、だいぶ厳しいと思いますね」


それでも国技館中に鳴り響く猪木コールに後押しされ、

何とかロープエスケープを果たしました。
やっとの思いでロープエスケープ

大きなアドバンテージを得た形のマサは、

ゆっくりと起き上がって、

次の攻撃準備に入ろうとしたところで、

猪木の目が光りました。
ブレイクしたマサを見て、

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tag : アントニオ猪木 マサ斎藤 藤波辰巳 長州力 前田日明 IWGP

Pride of instinct.5~当たって砕けろ!! 前編~(1987)

アントニオ猪木マサ斎藤の32年前のストーリー、

4からの続きです。

海賊男の不可解な乱入から、

一ヵ月後に行なわれた再戦で、

血の海に沈んだマサの姿を見た私は、
錯乱する猪木を総出で止めに入る

「ここから長州の出番だな」と思ったものですが、

どっこいマサのレスラーズ・プライドは、

簡単にそれを許しません。

マサ
「情けないって言うよりも無様な負け方しちゃって、このままでは悔いが残ってしょうがないから…もう一度! アントニオ猪木と闘いたい! また僕の“GO FOR BROKE”!! 当たって砕けろの精神で、必ず猪木をやっつけてみせる! 来るんだったら来い猪木!! もう一度闘おう!!」

当たって砕けろ!!

新日復帰を目前に控えた長州軍団全員で、

強化合宿を張り、来たる『'87IWGPチャンピオンシリーズ』に備えました。
マサの座禅修行

この年のIWGPシリーズを最後にリーグ戦方式を終了し、

タッグ、ジュニアヘビーに続きヘビー級タイトル化するという発表に、

前年に続きディフェンディング王者の猪木も出場を決意。
87IWGP出場者

AグループとBグループに分けられて、

公式戦で当たるチャンスがないマサでしたが、

開会式から猪木だけに照準が絞られていました。
87IWGP開会式

そして1983年の第1回大会から、

“呪われたIWGP”と呼ばれていた通り、

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tag : アントニオ猪木 マサ斎藤 藤波辰巳 前田日明 IWGP

二つのタオル(1988)

あの日のリングに、

アントニオ猪木がいて、


藤波辰巳がいて、


後から長州力が来た。


そして、放送席には山本小鉄さん古舘伊知郎アナの二人。


その風景を確認して夏の季節を感じる日。


もはや誕生日や正月よりも、

一年間の節目の日。

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tag : アントニオ猪木 藤波辰巳 長州力 流星仮面二世 独断小僧

海賊亡霊あらわる episode.2(1987)

突然ですが、1の続きです。

1987年3.16 岡崎市民体育館で、

暗闇の中、藤波辰巳を襲撃した海賊男でしたが、
会場の照明が落ちる

ここまで来たら「標的はアントニオ猪木の首か」と思った矢先、

数か月間の前振りを無にしてしまう様な乱入を決行します(参照:Pride of instinct Ⅳ~俺ともう一回闘え 後編~)。

1987年3.26 大阪城ホール

アントニオ猪木vsマサ斎藤


この大一番でリング下に姿を現わすと、
海賊男あらわる!!

まさかのタイミングでリングインして、
ここでリングインした海賊は、

猪木ではなく対戦相手のマサ斎藤と自分を手錠でつなぎ、
マサの右手に手錠を掛けた!!

誰の敵で誰の味方なのか?

立ち位置をボカシにボカシた挙句、
猪木の鉄拳!

大観衆の怒りにだけ火をつけた格好で、

姿を消しました。
マサを拉致する海賊

これこそが猪木ワールド!

…などと呑気なことを言う暇もなく、

会場では暴動が湧き起こってしまい、

「これって失敗に終わったんだなぁ」と、

ほとんどのプロレスファンは海賊を“なかったこと”にして、

記憶から消し去ろうと努めましたが、

この“負の財産”を転がしていくことこそが、

実は猪木ワールドの真髄だった訳であります。

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tag : 海賊男 海賊亡霊 ガスパー アントニオ猪木 マサ斎藤 藤原喜明 スコット・ホール 高田延彦

Pride of instinct.4~俺ともう一回闘え 後編~(1987)

3からの続きです。

マサ斎藤の大技ラッシュで、

アントニオ猪木のダメージは一気に増幅。

そこへ追い撃ちを掛ける様に、

マサは猪木の喉元をトップロープに2度叩きつけ、

尚且つトップロープに股間も2度打ちつけました。
股間打ち

たまらず猪木は場外に倒れ込み、

回復と同時にリングへ戻ると、

またしても喉元に一発。

再び場外へ落ちた際には、

足に来ている様子です。
猪木のダメージ大

何とかリングに戻ると、

待ち構えていたマサはバックドロップ狙い!!

猪木は防衛本能か? 腰から崩れました。
崩れ落ちる猪木

苛立ちと共にマサは、

猪木を場外へ放り投げます。
マサは反対側に猪木を放る

するとここで猪木の表情が一変!

リング下の紙テープの束を引きちぎり、
ここで闘魂に火が点いたか?

間髪入れずリングインと同時に、
リングインと同時に、

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tag : アントニオ猪木 マサ斎藤 長州力 藤波辰巳 馳浩 渋沢恵介

Pride of instinct.3~俺ともう一回闘え 前編~(1987)

2からの続きです。

大阪城ホールでの暴動を経て、

1987年春の新日本プロレスは、

急展開を迎えていました。

テレビは月曜夜8時から火曜夜8時に移行し、

新番組『ギブUPまで待てない!!ワールドプロレスリング』として衣替え。
ギブUPまで待ってな~い♪

これが当時のプロレスファンを激怒させる内容で、

中3の私もご多分に漏れず、

こんな夜が来るなんて、

受話器を見つめて黙り込む次第でした。
(左から)山田邦子、男闘呼組、志村香

そんなスタジオの緩いムードを一変させるために、

マサ斎藤は姿を見せます。

マサ
「ここで俺、一言文句言いたい。俺はこの試合に全てを賭けてきた。20年という、アメリカで選手生活送って。それなのに猪木という男、プラス新日本プロレスというやり方は何であるか!? 猪木イズムというのは何であるか!? 俺は理解に苦しむ。それに対して俺悲しい。というのはこの手錠、それに海賊! これでもって俺の試合がメッチャメチャに壊されてしまった。俺はこれ納得いかない。絶っ対に納得いかない! ここで一言、アントニオ猪木に言っておく。もう一度! 猪木、お前が男だったら! お前がレスラーというプライドを持ってるんだったら! 俺ともう一回闘え。俺は徹底的に闘うから」

もう一回俺と闘え!

このアピールにより、

急転直下で再戦が決定しました。

試合前から観る側のテンションはMAX!!(参照:蔵前~両国の名物)
「いのきっがんばれっ!! いのきっがんばれっ!!…」

闘う側のマサは控え室で、

静かに決戦の時を待ちます。
試合前のマサ

その裏でアントニオ猪木は“ある予告”をしていました。
試合前の猪木

それは前日、焼津大会の試合直前のことです。

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tag : アントニオ猪木 マサ斎藤 長州力 藤波辰巳 馳浩 飯塚さん 渋沢恵介

紫レガとは?

紫レガ

Author:紫レガ
48歳のプロレス話


「昔はインターネットを旅してましたからね。毎晩ブログでね、今みたいにSNSがいっぱいある訳でもないし、終わったらみんなブログでね、一日の終わりにUPして。今こんなこと言ったらエラいことになりますけどね、よく寝不足になったね、部屋でPCを打ったりね。…いや、そういう歴史はちゃんと教えとかないとね」

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