Pride of instinct.1~男なら死ぬまでやってやる!! 前編~(1987)
マサ斎藤さんが他界されて1年が経過しました(参照:追悼・GO FOR BROKE!!~当たって砕けろ~)。
昨年お約束した通り、
アントニオ猪木との抗争を振り返りたいと思います。
マサさんが最も輝いた時期、
ファンによってそれぞれかも知れませんが、
誰が何を言おうと私は『1987年』だと思います。
マサさんの出所から、
ジャパン・プロ勢が全日離脱と分裂、
そして長州軍団の新日参戦と、
怒涛の勢いで物語は進んでいきました(参照:幻の5団体集結)が、
難しいことは全て置いておいて、
新日本のリングで猪木と闘うことが、
長いブランク中に導き出した答え、
プロレスラー・マサ斎藤の“本能”だったのでしょう。
決戦の舞台は『INOKI闘魂LIVE PART.Ⅱ』
1987年3.26 大阪城ホール。
この年、4度行なわれたアントニオ猪木vsマサ斎藤の初戦は、
まさに嵐の幕切れとなりました。
昨年お約束した通り、
アントニオ猪木との抗争を振り返りたいと思います。
マサさんが最も輝いた時期、
ファンによってそれぞれかも知れませんが、
誰が何を言おうと私は『1987年』だと思います。
マサさんの出所から、
ジャパン・プロ勢が全日離脱と分裂、
そして長州軍団の新日参戦と、
怒涛の勢いで物語は進んでいきました(参照:幻の5団体集結)が、
難しいことは全て置いておいて、
新日本のリングで猪木と闘うことが、
長いブランク中に導き出した答え、
プロレスラー・マサ斎藤の“本能”だったのでしょう。
決戦の舞台は『INOKI闘魂LIVE PART.Ⅱ』
1987年3.26 大阪城ホール。
この年、4度行なわれたアントニオ猪木vsマサ斎藤の初戦は、
まさに嵐の幕切れとなりました。
まずはドラマティックな名曲『青い閃光』で、
黒い長州トレーナー姿のマサが入場。
続けてレスラー生活25周年イベントの主役、
猪木はプラチナ製闘魂ガウンでの入場。
この試合を最後に実況を離れる、
古舘伊知郎アナも叫び修めとばかり、
思わず久々、「まさに闘いのワンダーランド!!」の絶叫。
マサにとって実に2年ぶりの日本マット、
雌雄を決するゴングが鳴り響きました。
まずはロックアップから、
猪木がヘッドロックに入ると、
マサは抱え上げていきますが、
その勢いを利用し、
猪木がヘッドロックホイップで切り返し。
グラウンドになると今度は、
マサがヘッドシザースで切り返し、
さらにクロックヘッドシザースへ変化して絞り上げます。
一旦脱出した猪木ですが、
すぐさまマサはもう一度ヘッドシザース
猪木は冷静にブリッジを利用した脱出から、
マサの両足をそのまま交差して、
リバースインディアンデスロックへ。
実に3年ぶりのシングルマッチと思えないくらい、
序盤から流れる様な攻防が観られますが、
この技をマサは脚力で切り抜けていきます。
マサは獄中生活でボディメンテナンスも完璧、
コンディション面では猪木よりも数段上です。
ならば猪木は一転してラフに出て、
横っ面を2発張っていきます。
対するマサは正面からのヘッドバット。
これが強烈に決まり、
たまらず腰から崩れる猪木。
仁王立ちのマサがかっこいいですね!
ここで猪木は引かずに、
逆にヘッドバットの倍返し。
マサも思わず膝をつけば、
今度は猪木が仁王立ち。
立ち上がりから途切れることのない攻防、
文字通り寝て良し立って良しの両雄です。
肩口を深くロックして自らの体重を利した、
独特のフォームによるアームドラッグから、
マサは珍しく腕ひしぎ逆十字へ。
ここも猪木はブリッジによる防御から、
後方へ回転しての脱出。
こうなると技の型はハマっていても、
猪木の関節を極めることは出来ません。
レフェリーからブレイクが要請されました。
ここでマサのレスリング技術、
正面タックルで猪木を持ち上げると、
そのままプロレス技術へ転化して、
マンハッタンドロップで叩き付けました。
マサがここまで技術を前面に出していくのは、
やはり猪木を相手にした時だけですね(参照:マサとアントンのWRESTLER'S PRIDE)。
次の攻撃に移行しようと、
足を取りに行きますが、
猪木はタイミング良く下から蹴り上げて、
立て続けにドロップキックを放ち、
マサを場外へ蹴落としました。
ここでの猪木は深追いせず、
マサもすぐにリングへ戻ります。
レフェリーの死角で、
マサは組み際に下腹部へのトーキック。
そこから猪木をロープに振ると、
伸び上がる様にラリアートを放ちます!
カバーに入るがカウントは2。
マサはもう一度ロープに振り、
自らもリバウンドを使って、
体重の乗ったラリアートをもう一発!
すかさず足を取ると、
畳み掛ける様にスコーピオンデスロック!!
この技の連係…もちろん長州力の影がチラつきます。
深く腰を落とすマサですが、
猪木もプッシュアップで跳ね返さんとしていきます。
これぞ“闘魂のヤドカリ”!!
館内は猪木コールの大合唱、
猪木は鬼神の表情を見せます。
遂には120キロのパンプアップされたマサを、
ロープまで跳ね飛ばしました!!
猪木はそのまま場外へエスケープ。
マサも深追いはしません。
猪木は少し間を置いてリングに戻ると、
自らキャンバスに尻餅をついてから突如アリキック!
ここら辺り25周年の集大成として、
一連の異種格闘技戦の技も織り交ぜます。
マサは2発目をキャッチしますが、
猪木は取られた足を引きながら、
逆の足で何度も蹴り上げて突き放すと、
マサはコーナーポストに後頭部から激突。
そこに猪木の延髄斬り!!
起き上がると同時に、
ガキッとヘッドロックに取れば、
今度はマサが、ひねりを加えたバックドロップ!!
猪木は後頭部をしたたかに打ちましたが、
カバーに入ったマサをカウント2でキックアウト!
立て続けにマサは猪木に組み付くと、
得意のダックアンダースープレックス狙いへ。
反射的に猪木は後退して回避すると、
マサは猛然と猪木の左足を蹴り上げていきます。
古舘アナ
「裸のコンボイトラクター! 凄まじきパワフルさであります! マサ斎藤、荒技のオーバー・ザ・トップだ!」
冴え渡る古舘節。
コーナーに座り込んだ猪木ですが、
決してその目はマサから逸らせません。
ゆっくり起き上がり、
手四つから入ると、
がら空きの顔面めがけてヘッドバット、
続けてアリキック3連発でマサからダウンを奪うと、
一度カバーに入ったカウントは2。
そのまま上からマサのアゴを固定し、
指先で一瞬サミングの形を作りつつナックルパート一発!
徐々にペースを掴んできた猪木は、
ここで得意のブレーンバスターの体勢に。
…というところで波乱の2へ行きましょう。
黒い長州トレーナー姿のマサが入場。
続けてレスラー生活25周年イベントの主役、
猪木はプラチナ製闘魂ガウンでの入場。
この試合を最後に実況を離れる、
古舘伊知郎アナも叫び修めとばかり、
思わず久々、「まさに闘いのワンダーランド!!」の絶叫。
マサにとって実に2年ぶりの日本マット、
雌雄を決するゴングが鳴り響きました。
まずはロックアップから、
猪木がヘッドロックに入ると、
マサは抱え上げていきますが、
その勢いを利用し、
猪木がヘッドロックホイップで切り返し。
グラウンドになると今度は、
マサがヘッドシザースで切り返し、
さらにクロックヘッドシザースへ変化して絞り上げます。
一旦脱出した猪木ですが、
すぐさまマサはもう一度ヘッドシザース
猪木は冷静にブリッジを利用した脱出から、
マサの両足をそのまま交差して、
リバースインディアンデスロックへ。
実に3年ぶりのシングルマッチと思えないくらい、
序盤から流れる様な攻防が観られますが、
この技をマサは脚力で切り抜けていきます。
マサは獄中生活でボディメンテナンスも完璧、
コンディション面では猪木よりも数段上です。
ならば猪木は一転してラフに出て、
横っ面を2発張っていきます。
対するマサは正面からのヘッドバット。
これが強烈に決まり、
たまらず腰から崩れる猪木。
仁王立ちのマサがかっこいいですね!
ここで猪木は引かずに、
逆にヘッドバットの倍返し。
マサも思わず膝をつけば、
今度は猪木が仁王立ち。
立ち上がりから途切れることのない攻防、
文字通り寝て良し立って良しの両雄です。
肩口を深くロックして自らの体重を利した、
独特のフォームによるアームドラッグから、
マサは珍しく腕ひしぎ逆十字へ。
ここも猪木はブリッジによる防御から、
後方へ回転しての脱出。
こうなると技の型はハマっていても、
猪木の関節を極めることは出来ません。
レフェリーからブレイクが要請されました。
ここでマサのレスリング技術、
正面タックルで猪木を持ち上げると、
そのままプロレス技術へ転化して、
マンハッタンドロップで叩き付けました。
マサがここまで技術を前面に出していくのは、
やはり猪木を相手にした時だけですね(参照:マサとアントンのWRESTLER'S PRIDE)。
次の攻撃に移行しようと、
足を取りに行きますが、
猪木はタイミング良く下から蹴り上げて、
立て続けにドロップキックを放ち、
マサを場外へ蹴落としました。
ここでの猪木は深追いせず、
マサもすぐにリングへ戻ります。
レフェリーの死角で、
マサは組み際に下腹部へのトーキック。
そこから猪木をロープに振ると、
伸び上がる様にラリアートを放ちます!
カバーに入るがカウントは2。
マサはもう一度ロープに振り、
自らもリバウンドを使って、
体重の乗ったラリアートをもう一発!
すかさず足を取ると、
畳み掛ける様にスコーピオンデスロック!!
この技の連係…もちろん長州力の影がチラつきます。
深く腰を落とすマサですが、
猪木もプッシュアップで跳ね返さんとしていきます。
これぞ“闘魂のヤドカリ”!!
館内は猪木コールの大合唱、
猪木は鬼神の表情を見せます。
遂には120キロのパンプアップされたマサを、
ロープまで跳ね飛ばしました!!
猪木はそのまま場外へエスケープ。
マサも深追いはしません。
猪木は少し間を置いてリングに戻ると、
自らキャンバスに尻餅をついてから突如アリキック!
ここら辺り25周年の集大成として、
一連の異種格闘技戦の技も織り交ぜます。
マサは2発目をキャッチしますが、
猪木は取られた足を引きながら、
逆の足で何度も蹴り上げて突き放すと、
マサはコーナーポストに後頭部から激突。
そこに猪木の延髄斬り!!
起き上がると同時に、
ガキッとヘッドロックに取れば、
今度はマサが、ひねりを加えたバックドロップ!!
猪木は後頭部をしたたかに打ちましたが、
カバーに入ったマサをカウント2でキックアウト!
立て続けにマサは猪木に組み付くと、
得意のダックアンダースープレックス狙いへ。
反射的に猪木は後退して回避すると、
マサは猛然と猪木の左足を蹴り上げていきます。
古舘アナ
「裸のコンボイトラクター! 凄まじきパワフルさであります! マサ斎藤、荒技のオーバー・ザ・トップだ!」
冴え渡る古舘節。
コーナーに座り込んだ猪木ですが、
決してその目はマサから逸らせません。
ゆっくり起き上がり、
手四つから入ると、
がら空きの顔面めがけてヘッドバット、
続けてアリキック3連発でマサからダウンを奪うと、
一度カバーに入ったカウントは2。
そのまま上からマサのアゴを固定し、
指先で一瞬サミングの形を作りつつナックルパート一発!
徐々にペースを掴んできた猪木は、
ここで得意のブレーンバスターの体勢に。
…というところで波乱の2へ行きましょう。
- 関連記事
-
- 俺達の飛龍革命(1988) 2011/03/09
- カリスマ×矛盾=キラー~後編~(1981) 2013/02/14
- 運命の不協和音 WoO.1~バーニングスピリット~(1985) 2016/04/21
- 闘いの東京サミット~Ⅳ~(1986) 2016/03/14
- 頑張れー!! 星野ぉーーー!! 2009/02/24
- Pride of instinct 13~巌流島の決闘 伍の章~(1987) 2019/08/30
- 謎が謎呼ぶ旅館破壊事件(1987) 2016/07/26
- 「きえぇぇぇぇぇーーーーーー」 2008/08/18